前回紹介したリハビリのプロセスは9つ。

1、医師からの指示。2、情報収集。3、統合と解釈・全体像の把握。4、問題点の抽出。5、目標設定・治療計画。6、リハビリの実施。7、全過程の評価。8、必要な項目の実施、修正。9、再計画と再実施。

この9過程でした。前回は2、情報収集の方法を紹介したので、3の統合と解釈・全体像の把握の方法を紹介します。

 

統合と解釈が先か、全体像の把握が先か?

あなたに質問です。

「統合と解釈」と「全体像の把握」……どちらを先に行ってますか?
あるいは、学生さんにどう説明していますか?

第2回目にして今回のシリーズの流れに疑問符をつけてしまいましたか?

ですが、そのくらいに大事なことです。

僕の提案する順番は「全体像の把握」が先です。

 

事実と解釈が混ざってる!

なぜ全体像の把握が先か?その理由は「事実と解釈が混在してしまう」ことにあります。

臨床現場に出ている皆さんと話をしていると、

  • 「いや、それは解釈だよね?」
  • 「事実と解釈が混ざってない?」

とツッコミを入れたくなる時があります。大概ツッコんじゃいますが。

なぜそんな事が起きるのでしょうか?

それは全体を見てから部分を見ずに、部分を見てから全体を見るので、部分にあわせて辻褄を合わせようとするからです。

そもそも……「なぜそれを、そのようにするのか?」が抜けているからおかしくなります。

全体像を把握する意味とは「真の目的や課題を明確にするため」なのです。

 

全体を見てから部分を見る問題点

ですが、全体を見てから部分を見るにも問題があります。

全体を見ると曖昧な部分がぼやけやすいのです。

これまでなら「そんな時はマインドマップで全体と部分を同時に把握すればいいのです!」と強く推したのですが、B-class認定TuneUp講座で学んだ通り、人には個別の特性があります。それは身体特性だけではなく思考の特性としても現れてきます。
(ザックリ言えばマインドマップは右脳派、視覚優位、イメージ思考型が最高のパフォーマンスの出せるツール)

そこで、個人の特性にあまり左右されないツールとして、SMS(齋藤式マネジメントシート)を作りだしました。

SMSを使えば全体と部分を同時に見ながら、把握していけます。

 

SMS「Box16」でICFを再現!

前回はビジネスシーンなどで使われるマンダラチャート的な書き方をしました。
ですが、我々療法士に最も馴染み深いフレームワークがありましたね。

今回はSMS「Box16」でICFを再現です!
これで全体を見つつ、部分にも注目できます。

全体像を把握する手順

前提の話を先にします。何のために全体像を把握するのでしょう?

作業療法の新しい定義(参考#2)でも言われたように、人の健康と幸福を促進する為にリハビリをします。あくまで主体は、患者(クライエント)さん……その人生の物語りです。

障がい、問題点……部分に注目しすぎては目的を見失います。
何のためにそれをするのか? これを忘れてはいけません。(参考#1)

とうごうと

そこで全体像把握のステップはこれです。

  1. テーマBoxに「○○さん(患者・クライエントさんのお名前)の生きることの全体像」と記入する。
  2. 活動Boxにて活動を「能力」と「実行状況」に分けて記入する。
  3. 心身機能・身体構造Boxに、心身の働きや動き身体の部分についてを記入する。
  4. 参加Boxに、その方が家庭や社会に関与し、役割を果たしていることを記入する。
  5. 前回収集した事実を、健康状態環境因子個人因子のBoxにそれぞれ記入する。
  6. 俯瞰して見て、漏れがないかを確認する。

これで全てのBoxが埋まりましたね。

 

ですが注意してください。ICFはこれらの項目を埋めることが目的ではありません。

テーマに書いたように、生きることの全体像を把握することにあります。
また、障害・制限・制約といったマイナス面に考えるのではなく、生活機能というプラス面に注目するこも忘れないでください。
*今回のBox16の使い方では、相互関係を示す矢印をあえて書いていません。隣接しているBox同士が関係し合っているからです。

 

統合と解釈はいつするの?

統合と解釈をいい加減始めて欲しいところですよね。ですが次回に持ち越しです。

全体像が把握できたので、事実をベースに解釈を始められます。

慌てず、まずは今回の全体像の把握をしておきましょう!

まずはやってみる! 行動こそ変革の第一歩!

形無しな人は一生型破りにはなれません。
応用できないのは基本ができていないから。

そのための思考法とフレームワークを全力で紹介していきます!

次回もお楽しみに!

TuneUp
IAIR副会長/臨床共育メンター®︎

作業療法士 齋藤 信

 

参考

 

追伸

この齋藤式マネジメントシート(SMS)「Box16」をダウンロードして使ってみたいと言う方はコチラのフォームからダウンロードリンクを手に入れてください。

お申し込みはコチラ

 

その他の使い方を紹介

前回はPDCAのサイクルで使う方法を紹介しました。

次回からも、色々と使い方を紹介します。お楽しみに!

 

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