知識技術をいくら学んでも成長の実感が得られない人間が行うべきたった一つのこと

先日移動中にある講義の動画を観ていました。

内容自体は今回のコラムとは関係ないのですが、その時フッと普段考えていたことの答えになるようなイメージが湧いてきました。

 

「知識技術を学んでも成長の実感が得られない時に必要なこと」

その時自身のFacebookに投稿したのがコチラ。

https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome

(Facebookされている方、友人申請大歓迎です^^)

 

リハビリ職種は、真面目な方が多いです。

患者さんの要望に応え、一生懸命に技術を提供し、業務が終わっても勉強会を開き、自分の休みを使って研修会に参加する。

身内の自慢みたいになりますが、こんなに真面目な職種の人間はいないと思います。

 

しかし、これだけ頑張っているのに、何故か不安を抱えている人が多いような気がするのは私だけでしょうか?

  • 「患者さんの要望にちゃんと応えられているだろうか?」
  • 「私が担当で本当にいいのだろうか?」
  • 「もっといろんなことを勉強しないといけない…」

そんな不安を抱えながらリハビリに従事しているセラピストが多いような気がします。

 

謙遜の心

しかし、それも程度の問題で、過度な謙遜は周りから見れば萎縮しているように見えますし、自分の意見を自信持って人前で言えない、そんな謙遜というより否定されることへの恐怖感を持っている人が多くなっています。

これは自己効力感(セルフエフィカシー)の低下と言われる、社会的な現象の一つ。

何もリハビリに携わる人間だけの問題ではありません。

 

 

この自己効力感は、人の成長に大きく関係しています。

自己効力感が低い人は、いくら知識や技術を学んでも成長の実感が伴わないと考えています。

今回のコラムは、3つの段階の1つ目について考えていきたいと思います。

 

学んだあとに何をしているか

文献を読んだり、勉強会を開いたり、研修に参加したりといった、いわゆる自己研鑽を行うことは、正直気持ちが良いものです。

それを行う前まではいろいろと苦労があるものですが(例えば、お金を工面したり日程を調整したり)、実際やっている最中は気持ちが良く、終了後は達成感を感じるでしょう。

  • 「今回の症例発表は頑張ったな~」
  • 「大変だったけど、勉強会開いて良かったな~」
  • 「ちょっと高かったけど、良い文献買ったな~」

そんな感情を抱いた人は少なくないでしょう。

 

そして、その時の感覚はある意味麻薬のようなもので、月日が経つとまた欲するようになってきます。

人は新しいことを知る時や疑問が解消する時、ちょっと高い買い物をする時には、脳内ホルモンの「アドレナリン」が出ます。

アドレナリンは「脳内麻薬」と言われることもあり、その時は気持ちが良いのです。

しかし、この一時的な高揚感には問題もあって、それ自身が目的になってしまいがちです。

 

文献を買うこと、勉強会や研修に参加すること、それ自体が目的化し、その後の患者さんへの提供や、復習、繰り返すことでの技能の習熟に結びつかない、結果的に自分の成長の実感が湧かない、そういった可能性が出てきます。

 

だから、また読まない文献を買うのです。

習熟しないまま違う研修に行くのです。

 

アドレナリンで高揚感を感じたいから….

 

ひどい場合には、勉強会後の打ち上げで「病院が~」とか「社会が~」とか「政治が~」といった、自分には責任のないところの愚痴を言いあうことが目的になってしまいます。

愚痴を言うことは、ストレス解消の手段になると思われがちですが、自分の不甲斐なさを他の誰かや何かのせいにして、自分のやるべきことから目を背けているだけではないでしょうか。

それによって安心しているだけで、何一つ前には進んでいませんよね。

 

必要なことは実績と承認

そんな不毛な循環に陥らないためにはどうするべきなのか?

私が考えるのは「自己承認」です。

自己効力感と似ていますが、自己承認はその前の段階と考えてください。

 

但し、自己承認のために必要なことが一つだけあります。

それが「実績」です。

実績とは、本を買った、勉強会を開いた、研修に行った…ではなく、日々の積み重ねを指します。

  • 毎日少しずつでも読み続けているか?
  • 勉強会を定期的に開くよう計画を立てているか?
  • 研修に行った復習を続けているか?

その継続している自分そのものが実績です!

それが、自己承認に繋がると私は考えていますし、かの有名なアドラー心理学の書籍「嫌われる勇気」にも、同じようなことが書かれています。

アドラー心理学では、人間の行動面と心理面のあり方について、かなりはっきりとした目標を掲げています。(中略)そして、この行動面を支える心理面の目標が「私には能力がある」という意識です。

この「私には能力がある」というのが自己効力感であり、そのために必要な要素が「自己承認」この自己承認を育てるのが、日々継続している自分という「実績」なんです。

 

知識技術を学んでも成長の実感が得られないセラピストが行うべきたった一つのこと

繰り返すことです。

飽きもせず、毎日同じことを繰り返す。

それが実績になって、承認と効力感へ繋がり、自己を成長させます。

 

たくさん勉強すれば良いわけではありません。

たくさん研修に参加すればよいわけではないんです。

その実績を自分が認めるという意識があるかが大切なんです。

 

他人と比べたり、人の目を気にする必要は全くありません。

ただ愚直に繰り返し、自分を認め、それが礎となって他者へ貢献できるようになります。

その時初めて、自分は成長しているんだという実感が湧くのです。

 

久しぶりに抽象的なコラムを書いてしまいました。

思うところあって(笑)

 

それでは、最後まで読んでいただけて感謝です。

自己効力感に関して詳しくはコチラを参照してください。

>>> https://bizhint.jp/keyword/60059

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

常任理事 九州地区責任者 理学療法士

福留 良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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