養成課程の変更から考える、療法士が異文化を理解するために必要な2つの力【国際事業部 Step.37】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

本日のテーマは、
「交流」です。

私自身の臨床場面を振り返ってみると、
患者さんからいただく言葉に
はっきりと違いがあることに気づきました。

ある患者さんからは、
「先生のおかげで、今まで歩けなかったのに
歩けるようになったんですよ!」

とのお言葉をいただき、

一方、別の患者さんからは
なんでいっつも話を聞いてくるの?めんどくさい!
とのお言葉をいただくこともあります。

この違いは、どこからやってくるんだろう?
と考えてみたところ、

私が患者さんの背景を十分に汲み取れていないことが
要因のひとつにあると気づきました。

今、療法士の世界では
実はこの「コミュニケーション」の部分に対する教育が
見直されてきているようですので、

社会的な流れを整理しながら
これから必要になる、療法士のコミュニケーション術について
お伝えいたします。

 

【PT・OT養成課程の変更点から考えられること?】

先日、日本作業療法士協会が
2018年から2022年までの5年間で達成する53の目標を標榜した
第三次作業療法5ヵ年戦略を発表しました。

この5ヵ年戦略の重点事項として

1. 「共生社会の実現に向けた、地域を基盤とする包括的ケアにおける作業療法の活用推進」
2. 「地域共生社会に寄与 する作業療法士を養成する教育の整備と強化」
(1より引用)

が標榜されていました。

その中で、PT・OTの養成カリキュラムの見直し内容について触れられており、
PT・OTの基礎分野に「社会の理解」というものが置かれ、

科学的・論理的思考力を育て、人間性を磨き、自
由で主体的な判断と行動する能力を培う。生命倫
理、人の尊厳を幅広く理解する。
 国際化及び情報化社会に対応できる能力を培う。
 患者・利用者等との良好な人間関係の構築を目的
に、人間関係論、コミュニケーション論等を学ぶ。

(2より引用)

ことを目標にしているそうです。

いろんな情報が読み取れそうですが、
社会一般の考え方コミュニケーションを具体的に学ぶ機会が
重要になってきていると考えられます。

 

 

【マニュアル対応の限界?】

ところで、あなたは
プロトコール」という言葉を聞いたことはありますか?

よく医療現場では、術後プロトコールといった表現で
活用されることがある言葉ですが

「治療などの実施計画」を表すほかに、
「儀礼」「協定」という意味があり
違う文化のもとで生活している人同士が
協調してつながるためのルールという原義を持っています。

一方、似たような意味で「マニュアル」という言葉が使われますが
こちらは「作業の一連の手順をまとめ、伝えること」を原義としており
主に人の技術に焦点を当てた言葉になっています。

実は、外交などを行うときにも国ごとにベースとなる形式が存在し、
服装やマナーを含め、話し方や言葉の選び方、立ち振る舞いなど
その場に応じて応対することを
「国際プロトコル」と呼びます。

医療分野も、患者さんはもちろんのこと
医師や看護師、社会福祉士、栄養士、ヘルパー、掃除をしてくれる方、
などなど…

医療という枠組みにいるものの
文化や考えが異なる、いわゆる「異なる国同士」との交流が
絶え間なく行われている場所でもあります。

ここに、薬剤関連の方や救急救命士の方などが
入ってくることもあるでしょう。

その時に相手の背景や考え方を知らなければ、
相手にとってはあまり触れられたくないと思っている部分に
ついうっかり触れてしまうこともありますよね。

ただ、対応の仕方をマニュアル的に行ってしまうと
応対が機械的で、人間味がなくて愛想がない!』なんてことになって
そのつもりはなくても、これまた相手を不快にさせてしまいます。
(実は、マニュアル化された対応の一番の問題は、ここにあります。)

できればこうした場面は避けたいですよね…

そこで重要になってくるのが、
傾聴」と「自分の意見を短くまとめること」です。

 

 

【相手の話を聴く難しさ?】


自分の言いたいことを話したくなるのは、人間の常です。

ですが、相手のことを知らないうちに
自分の意見を話し始めると、
あまり聞き入れてもらえないことが多くなってきます。

そのため、まずは相手の話を「傾聴」することが
重要になります。

次に、相手がどんな考えや生活をされてきた方で、
どんな話し方であれば伝わるのかな?
と、自分の言いたいことの肝を抽出し、

相手に伝わるように即座に変換できることが
とても重要になってきます。

逆に、この肝になる部分が抽出できなければ
『自分の言いたいことはなんだったっけ?』
と考え込んでしまうため、
相手の話を上の空で聞くことにもつながっていきます。

そのため、自分の話したいことを
瞬時に短くまとめる力も必要になってきます。

もし、臨床現場で
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

相手の話を傾聴すること」と
自分の意見をまとめること
の2つをまず意識してみてはいかがでしょうか?

もし、それでも難しい…と感じられたときは
英会話のエッセンスを取り入れて、
話す練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
普段の生活場面でも活かせるように
3つのポイントに落とし込んだものが、

療法士のための英会話講座【YES! プレセミナー】となっています。

この講座では、英語を活用いたしますが、
英会話が苦手な方でも
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日時:2018年8月17日(金)20:00 ~ 21:00
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*引用資料

(1)  厚生労働省. 理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の一部を改正する省令(案) 新旧対照条文. 資料3. P4.

(2)  厚生労働省. 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等 改善検討会報告書.資料5.別表2-1.P19

 

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

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