From.IAIR 福留良尚

 

 

腰痛患者に対して、腹筋運動は以前から良く処方されてきました。

 

今でも「腹筋を鍛えましょう」という医療従事者は多いかもしれません。

 

 

整形外科のDrが、レントゲンやMRIなどで明らかな所見が認められない、いわゆる「非特異的腰痛」を持つ患者に対して、どのような処方を行っているか?

 

適切な運動を指導されているかというと、マンパワーの問題もあり難しい現状があるようです。

 

リハビリテーションが充実していない施設では、湿布、痛み止めが毎日大量に処方されています。

 

 

では、外来リハビリテーションにおいては腰痛患者に対してどのようなアプローチが行われているでしょうか?

 

実は、湿布、痛み止めと大差のないリハビリを行っている施設がかなりあるようです。

 

その内容は…

 

 

対症療法でしかないリハビリ

 

 

特に非特異的で慢性的な腰痛に対して、緊張を緩めるだけのマッサージ、効果があるのか分からない筋力トレーニング、患者特有の異常パターンでしか行えない体操。

 

そんなリハビリテーションという名の対症療法が行われている現状があります。

 

時には腰痛を悪化させるようなこともあるかもしれません。

 

 

本日は、そんな効果が出にくい筋力トレーニングや体操の前に行うべき、徒手的アプローチをご紹介したいと思います。

 

 

 

何故効果が出ないのか?

 

 

効果が出ない理由に、高齢であるとか、患者が依存傾向でモチベーションが低いといった理由が上がることがあります。

 

これは「NO!」です。

 

セラピストである以上、この考え方をしてしまったらアウトです。

 

 

理由は、効果が出ないのを患者さんの責任にしているから。

 

 

これはリハビリテーションだけに留まらない考え方で、日常的にも相手に責任を押し付けてしまうことが多々あります。

 

例えば、夫婦関係(恋人でもOK)で考えてみましょう。

 

 

旦那がいくら言っても靴下を脱衣所で脱いでくれないことに対して。

 

奥さんが諦めてしまったら靴下はリビングに置きっぱなし、かと言って自分で片付けをするのは嫌、だから毎日のように「片付けて!」と言うしかない。

 

この時旦那さんが何を考えているか分かりますか?

 

 

「妻がやってくれるだろう」です。

 

 

奥さんが考えていることは「変わってほしい」です。

 

つまり、お互いに相手を変えようとしている(行動させようとしている)ことが問題なんです。

 

 

リハビリテーションも一緒です。

 

その腰痛は、誰が被害を被っているのでしょうか?

 

セラピストであるあなたですか?それとも痛みを抱えている患者さんですか?

 

 

もちろん患者さんですよね。

 

だから、患者さんを直接変えようとしてはいけないんです。

 

患者さんが自分から良くなるように導くのが私達の役目です。

 

 

旦那さんが自分から脱衣所で靴下を脱ぐように仕向けることが、奥さんがやるべきことなんです。

 

「どうするべきか?」

 

研修会場で直接お話しします(笑)

 

 

 

話を戻しますね。

 

リハビリで「運動しましょうね」とか「歩かないと駄目ですよ」といった言葉は、患者さんの日常生活をこちらが変えようとしているのが分かりますか?

 

このとき掛けるべき言葉は、「腰痛が良くなるためには普段何をするべきだとお考えですか?」です。

 

良くなるための行動や考え方を患者さん自身に行っていただかなければ、いつまで経っても変わりません。

 

 

その上で、日々のリハビリテーションにおいて何をするべきか?

 

それは「リハビリをしてもらっている」という考えを捨てさせることです。

 

 

セラピストがしてくれるという考えは、言ってみれば自分の腰痛を他人の責任していることと同義です。

 

セラピストが患者さんが運動をしてくれないと考えるのと一緒です。

 

複雑に見えますが、お互いに自分には責任がないという心情が働いているから、変わらないアプローチが繰り返されてしまいます。

 

 

 

徒手的アプローチ

 

 

では、具体的なアプローチを一つお伝えします。

 

腰痛をコントロールするためには、他力本願では良くないのは分かりました。

 

リハビリテーションにおいては、患者自身が能動的にならないといけません。

 

 

そこで行っていただきたいのが、仰向けでの腹式呼吸です。

 

体幹の機能を司っている横隔膜の動きは、腹式呼吸によって刺激されます。

 

その際に、セラピストは相手の腹部の動きに合わせて痛みや圧迫感のない程度にお腹をベッドに向かって押すという操作をします。

 

 

IAIRではこのテクニックを「腹部ポンピング」と言っています。

 

適切な方法はコチラでお伝えしています。

 

 

ちょっと話がずれてしまいましたが、何故このアプローチをすることで筋力トレーニングの効果が上がるのかとか理論的な背景は研修会でお伝えします。

 

何はともあれ、先ずは患者さんの腰痛は、自分で治すんだという気持ちにさせられるかがセラピストの腕の見せ所ではないでしょうか?

 

医療費が益々増大している現状で、私達セラピストが行うべきことは、患者さんを依存させることではないはずです。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

 

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

常任理事 九州地区責任者 理学療法士

福留 良尚

E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください)

HP:https://iairjapan.jp/

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個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome

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