IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッター
発信している文献の中でニュース
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、
臨床思考」です。

私は、臨床で3年目を迎えたあたりから、
『患者さんの状態が、もう一歩良くならない…』
と、感じることが増えました。

主に整形外科にずっと勤務してきていたので、
運動学や解剖のつながり、手術の様式や合併症のリスクなど、
基本的なことは、なんとなくわかっていました。

ですが…

「動き自体は良くなったんだけどね〜…」
「やっぱり家での生活が不安だわ…」

など、患者さんがポロッと話すことが度々あったからです。

『なんで、成果が出ないんだろう…??』

当時の私の葛藤を分析してみましたら、
色々と考え方が抜けていることがわかりました。

今回は、その振り返り方をまとめてみました。

 

【臨床思考は、どうやって成り立っているの?】

療法士の臨床的思考を支える4本柱には、
・知識
・技術
・自身を顧みること
・臨床的批判力
(クリティカルシンキング、以下CTと呼びます)
があると言われています。(1

まず、CTってなんだ?ということなんですが、
厚生労働省が発表した定義(4 は

『証拠に基づく論理的で偏りのない思考
– 多面的,客観的にとらえる−』

というものでした。
(文献(4) P.4 より写真引用)

教科書や論文に載っているような
エビデンスをベースに考えるってこと?と思いがちですが、
これはロジカル・シンキングというやり方であって

CTは、『この考え方で、なぜ問題を解決しようとしてるんだろう?』
と考えながら、
問題解決に必要な考えや態度を自分が行なっているか?
を振り返る力を指すようです。

本を読んでいたり、ネットで探し物をしていたり、
症例検討会や会議、研修会に参加していて、
「あれ、なんでこれに参加してるんだろう?」
「私、ここで何をしたかったんだっけ?」
と、ふと思うことって、ありませんか?

このように、もともと何をしたかったのか目的を確認して
考え方や行動を修正する力をCTと呼びます。

私の場合、このCTが非常に弱かったため
患者さんの意図を汲み取ることができず、
いつまでも同じ機能的なアプローチしかできなかったのです。

 

【CTを実践すると、どう変わる?】

こんな研究報告(5 がありました。

上腕骨外科頚骨折後に
肩関節機能異常を呈した患者さんに対して

療法士自身の考えを批評しながら、
更に深く論理的に問題点を考えていく作業を続け、

特に肩のROM制限や疼痛に関しては、その原因について
療法士自身の考えを常に批評して考察を進めながら
リハビリテーションを継続したところ、
関節可動域、筋力、ADL は向上し
復職が可能となったと報告しています。

この時、療法士が感じた変化と、
療法士が気づいた患者さんの変化については、下記の通りです。

・疼痛部位や程度の変化を、
多方面から考えて明確にすることが出来た
・患者さん自身が、状態に応じて問題を認識出来るようになった。
・治療目的を十分理解することが出来ていた。
・自主トレーニング(ストレッチや筋力強化)を日常生活の中に取り入れ、
肩関節周囲の問題だけでなく、全身の調整を意識されるようになった。
・治療効果を、客観的にも主観的にも十分認識できるようになった。

臨床経験を積んだ人ほど、CT能力が高い傾向にある (1~3
と報告されていますが、

基本的な技術や知識を学んだあと、
患者さんの状態から
自分の考え方に目を向けるように意識するだけでも
臨床での成果の出方に違いは出てきそうです。

 

【臨床で成果が出ない理由を探る、4つの視点?】

さて、話を戻しましょう。

もし、あなたが今、いろんなことを学んできたけど
今一歩、なんだか成果が出ない…と思われていましたら、

この4つの視点のバランスが保てているかを
チェックしてみるのはどうでしょうか?

1:知識の視点
   患者さんの病態を理解する、運動学や解剖学などの知識が足りないのか?
2:技術の視点
   患者さんにリハビリ介入するための技術が足りないのか?
3:内顧の視点
      患者さんがリハビリを行う目的を、振り返ることはあるのか?
4:批判の視点
      患者さんがリハビリで達成したい目標に向けて、
自分自身の考え方や態度、行動を変えられているのか?

 

私はこれで、ずいぶんと意識が変わりましたよ。

もし、どうしても
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

英会話のエッセンスを取り入れて、
考える練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
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*参考・引用資料

(1)  クリティカルシンキングの経時的変化:
Karen Huhn et al.Tracking Change in Critical-Thinking Skills.Journal of Physical Therapy Education.2013.27(3).26-31.

(2)  クリティカルシンキングの評価指標の信頼性:
Huhn K, Black L, Jensen GM, Deutsch JE. Construct validity of the Health Science Reasoning Test. J Allied Health. 2011;40(4):181- 186.

(3)  健康科学関連の学部に所属する学生のクリティカルシンキング能力:
Marcia Y. Sharp et al.Critical Thinking Skills of Allied Health Science Students: A Structured Inquiry.EducationalPerspectives in Health Informatics and Information Management.2013.1-13.

(4)  楠見 孝.批判的思考についてーこれからの教育の方向性の提言ー.中央教育審議会高等学校教育部会(2012年9月7日 提出).

(5)  森近 貴幸 他. 肩関節疾患に対してクリティカルシンキングを用いたアプローチについて. 第42回日本理学療法学術大会 抄録集.2007.34(2).1317.

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

まとめチャンネルを作成してます。

こちらから、ぜひご覧ください!

 

》》https://youtu.be/XsfR3TpJhg8

 

 

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