第115回「ハムストリングスが硬い人は、何故足腰が痛くなるのか?」

第115回「ハムストリングスが硬い人は、何故足腰が痛くなるのか?」

From.IAIR 福留良尚

 

 

個人的なお話ですが、腰の椎間板ヘルニアの診断を受けたことがあります。

 

実は、2回体いじっています…

 

Love法、つまり腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けました。

 

 

小学生の頃、体育測定でFFD(体幹前屈の指床間距離)は、いつもマイナスでした。

 

昔はめちゃくちゃ体硬かったです。

 

(今はもちろん着きますよ!柔らかくなりたい方はTune upセミナーで!)

 

 

しかし、私も含めて、世の中の多くの健常人が体が硬いようです。

 

私のような理学療法、作業療法を提供するセラピストでさえも、このような状況です。

 

 

何故ハムストリングスは硬くなりやすいのか?

 

そしてハムストリングスが硬い人間は、何故足腰が痛くなるのか?

 

その機能特性と、対応策について考えていきましょう。

 

 

 

ハムストリングスの解剖

 

【ハムストリングスの起始・停止】

※大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋を総称してハムストリングスという。

 

起始:坐骨結節

停止:腓骨頭、脛骨粗面、脛骨内側顆

 

 

【ハムストリングスの主な働き】

 

基本的には膝関節の屈曲と股関節の伸展という働き。ただし3つの筋肉はそれぞれ股関節・膝関節の内旋・外旋にも加わってきます。

 

 

【ハムストリングスの神経支配】

 

大腿二頭筋の短頭は腓骨神経、長頭は脛骨神経、他は脛骨神経。

 

 

以上が一般的なハムストリングスの解剖ですが、筋の作用である股関節の伸展についてもう少し考えていきましょう。

 

 

 

ハムストリングスの働き「股関節伸展」

 

股関節伸展の動きは、相対的に骨盤の前方移動を引き起こします。

 

どういうことかというと、股関節を視点にした状態でハムストリングスが収縮すると、骨盤は前方へ押し出されます。

 

足が後ろに行くのではなく、体が前に行くとイメージすれば分かりやすいかもしれません。

 

 

この動きが観察されるポイントは、歩行の立脚相です。

 

特にイニシャル・コンタクト~ローディング・レスポンスの中で、その作用は強く働きます。

 

ハムストリングスだけでなく、大殿筋や大内転筋も骨盤の前方推進のために収縮しなければなりません。

 

 

これらの筋の特徴は、身体を支える機能があるということ。

 

つまり、衝撃を吸収する機能や、体幹の重量を支えるためにも働くということです。

 

 

足腰の関節痛が起こる要因は、自分の重量を筋肉が支えられなくなるのが主です。

 

大切なことなのでもう一度。

 

 

「膝や腰の痛みの原因は、体を支える筋肉の機能不全」

 

 

敢えて機能不全という言葉を使うのは、筋力低下とは違うことを示しています。

 

足腰が痛いという一般の50代に対して、MMTをやってみてください。

 

ほとんどが4以上です。

 

 

じゃあ、何故足腰が痛くなるのか?

 

 

体を支える筋肉が、普段の生活場面で機能していないからです。

 

「筋力はあるけど、使えない」

 

この視点があると、痛みに対するアプローチは劇的に変化します。

 

 

痛みとは、筋肉が過剰収縮している状態がほとんどです。

 

構造的な変化(変形や狭窄による神経障害)は、また別の問題ですから、違う機会に説明しますが、これも始まりは筋の機能不全です。

 

 

体を支える筋肉が機能不全を起こして関節に負担を掛け始めると、防御的に違う部分の筋肉が過緊張を起こします。

 

それに対して「筋肉が緊張しているから緩めましょう」と、薬や湿布、温熱療法、電気治療、果ては効果の全然でないマッサージをしている医療従事者が、本当に、本当に多い!

 

 

 

ハムストリングスを機能させる

 

ハムストリングスが機能するために必要なアプローチは、先ず股関節の可動性が必要です。

 

股関節の硬さは、周囲の筋肉の働きを抑制します。

 

関節包にある感覚受容器は、股関節が柔らかく動くことでそれに必要な筋肉の収縮を促す効果があります。

 

 

そして、ハムストリングスに隣接する大腿四頭筋や内転筋群、下腿三頭筋などの筋肉との滑走を改善させることが必要です。

 

いわゆる筋膜リリースですね。

 

 

 

硬くなることが悪いのではなく、何故硬くなる必要があったのかを考える思考が大切です。

 

IAIRでは、考える力を養うカリキュラムで、受講生の成長にコミットしています。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

 

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

常任理事 九州地区責任者 理学療法士

福留 良尚

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