解剖学を活かした、正しい中殿筋のトレーニング方法。

何かあるごとに”中殿筋”を原因にしてませんか?

リハビリ現場で対応する患者さんや利用者さん、
脳血管疾患や整形外科疾患があったとしても、

 

立位や歩行でのアライメント不良や破行などが見られた場合、
多くの確率で「中殿筋の筋力低下」って問題を上げていませんか??

 

もちろん、これが一番の原因であることもあります。

 

ただ、自分を振り返ってみても、
学生の時や新人の時には、教科書にあるケーススタディに
当てはめようとして考えていると、
ほとんどの患者に共通した問題点として抽出していたような気がします。

 

先週のコラムで紹介させていただいた、
股関節の疲労骨折をしていた高校生も、
中殿筋は破行の原因として考えられます。

 

整形外科と接骨院にて、
治療?リハビリ?を受けていて、

 

「とにかく中殿筋を鍛えて!!」

と言われて、トレーニングしているようでした。

 

 

中殿筋を振り返ろう

中殿筋が大事というのは、
リハビリ業界では、もう暗黙知のような感じになっている気がしますが、
ちょっと基本に立ち返って、機能などを振り返ってみましょう。

中殿筋の起始停止
【起始】腸骨(前殿筋線と後殿筋線の間)
【停止】大腿骨大転子
【支配神経】上殿神経(L4-S1)
【主な機能】股関節の外転、(内旋)

解剖学の教科書としては、上記になりますね。

 

ちょっと細かくいうと中殿筋線維が2種類あります。
前部線維後部線維です。

 

足が地面から離れている時(OKC:Open Kinetic Chain)と着いている時(CKC:Closed Kinetic Chain)での時は、作用が異なりますが、シンプルにOKCの時での話をしていきます。

 

全体としては、股関節を外転させる作用になりますが、
上記の前部線維が主に働くと、股関節は屈曲、内旋の方向に動きます。
逆に後部線維が働くと、股関節は伸展、外転の方向に動きます。

 

そして、
この殿筋群の機能によって、
立位や歩行時の骨盤の安定性が確保できるとされていますね。

 

中殿筋の筋力トレーニングで気をつけること

 

シンプルに、
肢位代償動作です。

 

これはどの筋力トレーニングに言えることですが…。

 

 

具体的に側臥位での中殿筋で考えた場合、
気をつけるべき視点は、

 

骨盤を下制した状態で行う

 

という点です。

 

注意すべき代償動作としては、
骨盤を挙上して、体幹の側屈です。

 

文字だけではありますが、
骨盤の挙上がメインで行われてしまうと股関節は固定されたままで、
運動の支点が体幹側部になってしまいます。

 

この代償動作を防ぐ為の声かけ(オーダー)としては、

 

「踵を遠くにして、骨盤(腰)を動かさないように、足をあげましょう。」

 

です。

患者さんや利用者さんの理解度にもよりますが、
これで比較的、きちんと中殿筋を働かせることができます。

 

そもそも股関節の可動域は確保されているのか。

 

と、ここまで、中殿筋の機能や筋力トレーニングに関して、
話をしてきたところではありますが、

 

そもそも、股関節の可動域は確保されているのかという点が大事になってきます。

 

股関節の参考可動域は、以下のようになっております。

方向 角度
屈曲 125°
伸展 15°
外転 45°
内転 20°
外旋 45°
内旋 45°

参考:「関節可動域表示並びに測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会1995)」

 

あくまで参考なので、
人によって必要な角度の個人差はありますが、
動く範囲は確保されていることが求められます。

 

股関節へのアプローチは、
骨盤セミナーで主にお伝えしているものになります。

まずは、動きやすい状態を作るというのが、
IAIRでベースにしているコンセプトの一つです。

 

臨床現場で、
この中殿筋へのアプローチは、よく関わるものだと思います。
ぜひ、いま一度基本に立ち返って関わりを見直してみてはいかがでしょうか。

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。

write by 渡邉 哲

 

追伸:
コラムで使用している画像は、
VisibleBodyというアプリから引用しています。
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