半年間の免荷を強いられた股関節の状態とは。。。

半年間の免荷が引き起こすもの。

とある高校球児(Aくん)のリハビリを行っております。

 

Aくん、右股関節の疲労骨折という診断で、
なかなか骨癒合していないという理由から、
約半年間の免荷を強いられていました。

そして、半年の期間を経て、
骨癒合が認められて来たので、免荷が解禁になりました。
(この時点で、いろいろと突っ込みを入れたくなります。。。)

 

半年間の免荷期間が、
体に与えるダメージは、身体的にも精神的にも非常に大きいですね。

 

不安もたくさんある中ではありますが、
夏の大会までには、なんとか投げれるようにサポートしていくしかありません。

 

現状の可動域や筋力は、

(ROM:MMT) Rt° LT° Rt Lt
屈曲 80 100 3 5
伸展 0 10 2 4
外転 10 40 2 5
内転 0 10 2 3
外旋 10 45 2 4
内旋 0 15 2 4

 

という状態です。

 

MMTの検査に対しても、代償動作がしっかりでているので、
正確性に欠けるところがあります。

 

痛みとしては、
安静時痛は無いものの、
動作時には、常に鈍痛があります。

 

自分でストレッチを行う際や荷重練習を行う際には、
VASで言うと6/10。

 

そして、
感覚として、歩行時や動作時には、
「股関節の感覚が分からない」
(体重をかける感じが分からない)
という感覚を持っているようです。

 

ここが一番、大変ですよね。

 

 

歩行を見ても、
破行(デュシャンヌ歩行+分回し歩行)が認められます。

 

“やるべきこと”がたくさんあります。

簡単な評価をお伝えしていますが、
こういう方がいた場合、みなさんはどのようにリハビリの介入を行っていくでしょうか。

 

これは、僕自身の介入にはなりますが、
徒手介入としては、

 

とにかく、


健側含め動きやすい状態を作る。

 

というところを、
第一選択として介入していきます。

 

関われるのは、週に1回2回あるかどうかなので、
Aくん自身にも、現状でどのくらい動けているのかという、
感覚をきちんと持ってもらい、普段の日常生活の中で、
どれだけ右足を参加させることができるかを考えてもらいます。

 

それで、
先日、股関節のROM-exにて、
IAIRで行っている、股関節のリリース(骨格テクニック)を行おうと思ったのですが、
関節周囲の筋、関節構造体の柔軟性の低下が著明で、
骨頭をきちんと捉えることができませんでした。

 

セミナーでは、
骨格テクニックから行ったほうが緩みやすい。
とお話していますが、、、
この場合は、全く歯がたたないので、
外側から(筋、軟部組織)介入するしか無いです。

 

介入として、
動くべきところが動くようにという目的で、

 

腸腰筋と内側広筋、内転筋のリリース深層外旋六筋のリリース
を行いながらのROM-exを行います。

 

腸腰筋の付着部

 

 

深層外旋六筋の付着部

この2箇所をホールドした状態のままで、
股関節の位置、形状(ボール&ソケット)を意識して動かします。

 

 

1分間程度継続して行ったあと、
再評価するとエンドフィールでの抵抗感が明らかに変わったので、
また少し時間をかけて行っていきます。
(治療姿勢などイメージできますでしょうか?)

 

 

負荷としては、高齢者の方よりは強めに行いますが、
Aくん自身の緊張や反応を見ながら、行っていきます。

 

この微妙なタッチは、IAIRの触診セミナーでお伝えしている内容です。

 

この箇所へのアプローチで、
屈曲90°、外旋20°、外転20°までの改善が認められるので、
また次回にも確認として行ってみようと思っています。

 

トライ&エラーの繰り返しです。

以前のコラムでもお伝えした内容ではありますが、
現場では、このサイクルを以下に早く行うことが求められます。

 

============
姿勢・動作観察

分析(仮説)

検査測定

問題点抽出

治療(仮説検証)
============

 

上記に上げた他にも、アプローチは行っておりますが、
一つ一つの介入によっての変化を確認しながら、
原因を解決していくしかないのです。

 

このアプローチ、効果検証、治療の術(ツール)を自分自身が持ち合わせていることで、
問題解決までのスピードはアップすると今回、改めてそれを実感しています。

 

Aくんがなんとか復帰できるように、
自分のできること精一杯、サポートしていきたいと思います。

 

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

追伸:
Aくんには、コラムに掲載することを了承頂いています。

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write by 渡邉 哲

 

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