生活習慣病

From: ILPT主宰 赤羽秀徳

前回、2週間前コラムの
『 健康寿命の延伸に!“慢性炎症”という概念 』
お読みいただき、ご興味を持って頂いた方が
多くいらっしゃいましたので、

今回は、
前回のコラムでお伝えした

活動的な生活ではなく
“座りっぱなし”の生活による
心身への影響について
より詳細にみていきましょう!

 

◆活動を維持する

 

ベッド上の安静による弊害など
安静にしすぎること、あるいは、
活動的ではなくなることが、

心身に及ぼす影響については、
すでにご存じかと思います。

ICFにも「活動」という
項目がありますね。

また、

非特異的腰痛治療の急性期には、
「運動療法よりも
出来る範囲でいつもの活動を維持すること」が、
ガイドラインで推奨されています。

 

◆病気の発症率

 

前回、座りっぱなしの生活が
病気の発症に及ぼす影響の図を
紹介しました。

もう一度確認しておきましょう!

慢性炎症

80歳でみてみると
2倍の差がありましたね。

 

◆具体的にみていくと

 

ここで、質問です。

活動的ではない生活の一つとして
座りっぱなしの生活が心身に及ぼす
影響をより具体的にあげられますか?

・・

・・

・・

ヒントです。

前回は、

有酸素運動は、

鎮痛(疼痛管理)にも

そして、

“慢性炎症”を抑え

・癌

・アルツハイマー病

・2型糖尿病

・動脈硬化 などの

予防にも効果がある

ことをお伝えしましたね。

・・

・・

・・

**

ということは、
有酸素運動をせずに
活動的でなくなると

・・

・・

  • 2型糖尿病

・・

・・

  • 動脈硬化

・・

・・

他には、いかがでしょうか?

・・

・・

では、

こちらの図をご覧ください。

生活習慣病

実は、この論文
前回と同じ論文1)の中にある図です。

是非、この情報も臨床や私生活に
活かしてほしいと思い提示しています。

英語、

わかりますか?

すぐわかるのもあれば、
ちょっとわかりにくのも
あるかと思いますので、
詳細にみていきましょう!

 

◆不活動による病態

 

  • 代謝性疾患

肥満
 二型糖尿病
 脂質異常症
 高脂血症
 メタボリックシンドローム
 胆石

 

  • 循環器疾患

冠動脈疾患
 狭心症
 心筋梗塞
 うっ血性心不全
 脳梗塞
 間欠性跛行
 血小板接着
 血小板凝集
 アテローム性動脈硬化症
 血栓症
 高血圧

 

  • 肺疾患

喘息
 慢性閉塞性肺疾患

 

乳癌
 結腸癌
 子宮癌
 前立腺癌
 膵臓癌
 黒色腫

 

  • 神経系疾患

認知機能障害
 認知症
 学習・記憶障害
 うつ病
 気分・不安障害
 神経変性疾患
  (アルツハイマー病
   パーキンソン病
   ハンチント病)

 

  • 筋骨格系疾患

変形性関節症
 関節リウマチ
 骨粗しょう症
  骨折
 腰痛

 

  • QOL

心理的幸福感の減少
 身体的虚弱
 家事と社会的相互作用の能力
 機能的自立
 可動性

 ストレスに過敏
 バランス感覚障害
 感情表出の反応低下

 

  • 腸運動
  • 便秘
  • 慢性疾患による罹患率・死亡率

 

  • 免疫機能不全
  • 慢性炎症
  • サルコペニア
  • 平均余命

 

いかがでしょうか?

こんなにも多くの影響があるって知っていましたか?

臨床で関わるこことの多い病態がたくさん
あげられていますね。

改めて不活動の影響の大きさを感じませんか?

 

 

◆どう活かすか?

 

さて、この情報をどう活かすか?ですね。

前回もお伝えしましたが、
我々医療従事者として

・相手が専門家になれるくらいに
情報提供する

という役割もあるかと思います。

それ以外には、

座りっぱなしを解消するために
その場のシステムを変更するのも
よいのではないでしょうか?

夏休みの朝のラジオ体操のように…

あるいは、
職場での定期的な一斉休憩時間のように…

**

・個人を責めるな

・システムを責めろ!

**

ですね。

デイサービスなどでは、
どのようなシステムがいいでしょうか?

すでに、取り組まれている施設も
あるかと思います。
効果的な方法がありました
情報をお待ちしております!

 

◆振り返りを

 

行動習慣や活動習慣が変わるためには、

ICFで提示されているように

  • 心身機能、
  • 身体構造
  • 個人因子
  • 環境因子

なども考慮していく必要はあるでしょう。

そのベースになってくるのが
“動機付け”ではないでしょうか?

周りから勧められるより

ご本人がやってみたいと思えるかどうか。

そこで、私が大切にしているのが
まず、”違いを実感”してもらうということです。

・長く座っていた時の体の状態と

・短時間で立ち上がったときの体の状態に
気づいてもらう体験。

「あ!この方がいいね」と、

<頭で考えるより、体で感じてもらう>

そんな“機会”をセラピストと一緒に
作っていけたら素敵ですよね!

 

◆まずやってみる

 

今回紹介した
座りっぱなしが心身に及ぼす影響を

・情報を提供する

そして、

・違いを実感して頂く

そんなことを取り入れてみは
いかがでしょうか?

多くの生活習慣病の予防のため…。

そして、

健康寿命の延伸のために…。

理想とされる活動習慣が広かったら、
リハビリを必要とする人が
減ってくると思いませんか?

すべての人々の“ハッピー”のために、

不必要な痛みを鎮めるための情報を普及していきます。

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

文献1):
Christoph Handschin and Bruce M. Spiegelman.
The role of exercise and PGC1α in inflammation and chronic disease.
Nature. 2008 Jul 24; 454(7203): 463-469.

 

追伸1

「痛くなったら、すぐ・・・」

「痛くなったら、まず、振り返る」

へと変わるといいですね!

追伸2

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