IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中でニュース
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、
「生活歴」です。

オランダで発表された研究(1 では、
「2004~2011年で集計された
・心不全
・ガン
・冠動脈疾患
・偏頭痛
・脳卒中
・悪性リウマチ
・変形性関節症
・慢性腰痛/肩痛
・慢性腸疾患
・喘息/慢性閉塞性呼吸器疾患
・糖尿病

上記10個の慢性疾患と、人口の高齢化の関連を検証したが
比例関係は見られず、単に加齢が発症に関連するわけではなく
社会環境や経済状態、疫学の変化も関連している」
と報告しています。

個人が取り巻く社会環境や経済状態は
どんどん多様化してきており、
住まいの衛生環境、生活様式なども様々となってきました。

そこで今回は、
「精神機能」「睡眠」の変化を計時的に追っていきつつ
生活歴と絡めてどのように評価するのかを
検証していきます。

【不眠と血糖値の関係?】

まずは、睡眠と血糖値の変化は、
どのような関係を持つのでしょうか?

昼寝、夜間血糖値とインスリン抵抗性、
睡眠時間の相関を追った研究(2 では

昼寝をする人ほど血糖値が6%以上と高い傾向にあり、
夜間睡眠時間は5-6時間の人が多かった、という報告しています。

一方、夜間睡眠時間が8時間以上の人は
血糖値が6%以下である場合が多く、

血中の血糖コントロールと
睡眠時間の長さに関係があることが伺えます。

別の研究(3 では、若い頃(10~30代)に
血中グルコース濃度が高い状態が続くと、
短時間睡眠(5~6時間程度)となる傾向にあり、

また、10~70代を共通して
血中グルコース濃度が高い状態が続くと、
長時間睡眠(8時間以上)となる傾向にある
と報告されています。

夜に眠れない…
そうした訴えをされる方に対しては、

・昼寝の習慣の有無、時間の長さ
・若い頃の食生活
・現在の食生活

が、不眠の理解を手助けしてくれるかもしれません。

 

【不安と不眠の関係?】

生活様式が身体面に影響するのは、
なんとなくイメージできますね。

では、精神面はどうでしょうか?

「トイレのたびに「手の汚れ」を強く感じ、
それをまき散らす不安から執拗に手洗いを続けたり、

泥棒や火事の心配から、
外出前に施錠やガス栓の確認を切りがなく繰り返したりする」
といった行動の特徴が見られる
強迫性障害を持つ人のうち、

夜型傾向にある人ほど
主観的な睡眠満足度と
データから観測した客観的な睡眠満足度が一致せず、

また睡眠満足度が一致しない人に
不安感や気分の落ち込みが見られる傾向にあった
という報告(4 がありました。

整形外科の術後超急性期の時に、
「果たして治るのかが不安で眠れないです…」
という声をちょくちょく聞くことがありました。

その時の心象を傾聴してみましたところ、

「治るのかどうか不安でたまらず、
そう考えていたら傷口が痛み始め、
さらに不安が強くなって
眠れなくなってしまった…」

とおっしゃっておられました。

何かが心に引っかかっていると、
ついつい気になって眠れなくことって、ありますよね。

・不安そうな言動は見られないか
・なにか気になっている様子はないか
・生活上での強いこだわりは見られないか

この辺りから、睡眠状況や精神状態を
うかがい知ることができるかもしれません。

 

【トラウマはどこからやってくる?

この間まで調子が良かったのに、
少し運動ができなかっただけですごく落ち込んで
できなかった自分を強く責めていた…

そんな患者さんや利用者さんの様子を
見かけたことはありませんか?

その人の性格だから…から、少し突っ込んで考えて
なぜ、強く自分を責めるようになったのかを
少し、考えてみます。

罪悪感や自分を恥じる気持ちが
過去の体験から想起されるのではないか?
という仮説を、質問紙を使用して
DNA解析装置にて検証した研究(5 によれば、

14~17歳が罪悪感などを感じるのは
過去に体験した重篤な病気やケガに関連するものが多かった
と報告されています。

ちなみに、
性的・身体的虐待、両親の不和・離婚、親友や家族との死別とは
優位な関連は見られなかったそうです。
(親友や家族との死別は、
トラウマの主な理由として最も多く挙げられていました。)

もし、利用者さんの中で
自分自身に対して否定的な言葉かけをしている場合、

・既往歴
・幼少期の生活状況

から、自分を責める理由を伺えるかもしれません。

術直後の方であれば、もしかしたら
その時のけがの体験はもちろんですが

入院生活中・療養期間中の生活での体験から
強くストレスを感じやすくなっているかもしれませんね。

 

【患者さんの生活歴の重要性】

患者さんや利用者さんの申し送り表をまとめていたときに
ふと、こんな風に思い返したことはありませんか?

あの時のひと言が、今になって考えると大事だった…
ついついカルテに記録し忘れやすい、患者さんのひと言。

今後の生活について考えたときに、
患者さんが話していた言葉が
大きな意味を持つと思います。

だからこそ、
患者さんと円滑に話せる関係を構築することは重要ですよね。

そのために必要なコミュニケーションスキルは、
実は英会話から学ぶことができるって
ご存知でしたか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

英会話には、
相手を尊重した上で
スピーディーに意見を交換し、
より充実した人間関係を築くための
エッセンスが満載なのです。

常に最新の情報へアップデートし、
現場へ応用していく必要がある療法士にとって、

情報を素早く整理しながら
患者さんにわかりやすく伝えるためのツールとして
英会話のエッセンスはうってつけです。

今後、国際派療法士を目指したい方にはもちろん、
今後もセラピストとして活躍したい方にオススメです。

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*参考・引用資料

(1)  慢性疾患と経年数の関連
Sandra H van Oostrom et al.Time Trends in Prevalence of Chronic Diseases and Multimorbidity Not Only due to Aging: Data from General Practices and Health Surveys. PLoS One. 2016. 11(8). e0160264.

(2)  夜間睡眠時間、昼寝と血糖値の関連:
Huang Baoying et al.Association of napping and night-time sleep with impaired glucose regulation, insulin resistance and glycated haemoglobin in Chinese middle-aged adults with no diabetes: a cross-sectional study.BMJ Open. 2014. 4(7). e004419.

(3)  年齢と血糖値、睡眠時間の関連:
Kei Nakajima et al.Age-dependent changes in the association between sleep duration and impaired glucose metabolism.World J Diabetes. 2017. 8(8). 397–406.

(4)  夜型の生活習慣は睡眠の質を下げ、強迫性障害を助長する:
Simor P et al. Eveningness is associated with poor sleep quality and negative affect in obsessive-compulsive disorder.J Behav Addict. 2018.1(11). doi: 10.1556/2006.

(5)  若年者の罪悪感と恥:
Aurora Szentágotai-Tătar et al.Shame and Guilt-Proneness in Adolescents: Gene-Environment Interactions.PLoS One. 2015. 10(7). e0134716.

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

今回は、
「数字の数え方」をお届けします。

空港に着いて、いざ両替をしようと思った時
両替後の金額がいくらになるのかが
聞き取れなかった…

お土産を買おうと思ったけれど、
値段が聞き取れなかった…

それは、数字の桁数について
聴き馴染んでいないからかもしれません。

本日は、
「旅行で必要になる数字の桁数を
瞬時に思い出しやすくなる方法」を
お伝えいたします。

》》https://youtu.be/f4A8h0fI4Ug

 

 

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