気分が落ち込むのは、体内で起こる炎症のせい??【国際事業部 Step.27】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中でニュース
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、
「うつ病」と「炎症」です。

なんだかモヤモヤする…
仕事でミスして落ち込む…
そんな時に、どか食いややけ酒へ…

そして1週間ほどお腹の調子が悪く、
なんとなく体調が優れなくなるのは
私だけではありませんよね?(^◇^;)
(今は、することないですが。)

気分の落ち込みによって行動が変わる一方で、
体内の変化によって気分が変化することを示唆する報告が
近年、散見致します。

WHOが、うつ病と肥満を
現代社会を営む上で重大な疾患と位置付けていることと
関連するのではないか?と思いましたので、
今回は、炎症とうつ病の関連を調べてみました。

 

【精神疾患と炎症の関係

精神疾患の発症要因を、
神経生理学の側面から分析したところ

自己免疫反応が発症に関連していることが
明らかになったと報告しています。(1

大うつ病や統合失調症をお持ちの方には
主に免疫物質のIL-2,IL-6,TNF-αが
先天的に反応しやすい傾向にあり、

神経伝達物質であるモノアミン系やグルタミン酸系の酸化に影響することが
精神疾患につながると述べられています。

また、TNF-αは脂肪細胞が不活性化することで
さらに機能が亢進しやすいという特徴を持っています。

 

【炎症はどこから発生する?】

では、炎症症状はどういった理由で発生するのでしょうか?

先ほど、脂肪細胞が不活性化すると
免疫機能が過剰反応し、炎症を引き起こすとお伝えいたしましたが
この点を少し詳しくお伝えいたします。

本来、血中に存在する脂肪酸は
脂肪細胞に取り込まれていきますが、
血中脂肪酸の量が過剰になってまいりますと
脂肪細胞の働きが追いつかなくなっていきます。

すると、脂肪細胞は働きすぎでパンクし、
不活性化に陥ります。

つまり、食生活に影響されて
免疫機能のバランスが崩れてしまう、ということです。

そのほかに、炎症が発生する要因はないのでしょうか?

うつ病が炎症症状の有無と関連することから
そもそもなぜ、慢性的な微小な炎症症状が発生するのか?
を、
食事、睡眠、運動、喫煙、口腔ケア
の5つの生活習慣からレビュー検証した報告では、

ざっっっくりまとめると、炎症症状は
環境中の細菌・微生物の活動が偏り、
血中に大量に流れ込んでくると発生するため

細菌・微生物の大量流入を防止しつつ
血流と血中成分を一定に保つことが重要になる
という内容でした。

睡眠を例にとれば、
「シーツや枕カバー、マットレス、枕は清潔か?」
「排泄物の臭気が漂っていないか?」
「寝巻きは清潔か?」
といったところがチェックできます。

いずれも、環境中に漂う微生物や細菌量を
減らす工夫にあたります。

まとめると、
生活習慣によって炎症反応が引き起こされる可能性が変化する
ということです。

 

【運動と唾液分泌量の関係】

先ほどの報告では、
「口腔ケアによって、炎症症状が変化する」
ことを報告されていましたが、

これは唾液中の免疫グロブリンの働きによる
殺菌作用を指しています。

口腔内で殺菌できていれば、
体内で免疫機能が頑張りすぎることは
減っていきますからね。

 

ところで、こんな報告がありました。

週 2 日のうち 1 日は、
レジスタ ンス運動
(インナーサイ、ローイング、スクワット、
トランクカール、チェストプレス、
バックエックステンショ ン、アブドミナルシットアップ)

もう 1 日は、音楽に合わせたステップエクササイズ、
ボールやダンベルを用いた体操、およびストレッチングを

それぞれ60-90分、48ヶ月行ったところ、
唾液中の免疫グロブリンAの分泌量が増加した
という報告です。

中等度負荷の運動を60分以上続けると、
唾液分泌量が増加し、
さらに運動を続けることで
3年間は分泌量が維持される、と述べられています。

 

【生活習慣の積み重ねが、気分の落ち込みを生み出す?】

「キレやすい若者」「うつ傾向の高齢者」
などと言われることが多い昨今ですが、

もしかしたら、これまでの生活習慣の積み重ねが
精神面にも影響しているかもしれません。

利用者さんに生活習慣の特徴について
気づいてもらうためには、

角が立たないように
利用者さんに生活状況を突っ込んで聞いて、
ご本人が無意識に行なっている生活習慣に気づいてもらうこと
が重要になってきます。

そのために必要なコミュニケーションスキルは、
実は英会話から学ぶことができるって
ご存知でしたか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

英会話には、
相手を尊重した上で
スピーディーに意見を交換し、
より充実した人間関係を築くための
エッセンスが満載なのです。

常に最新の情報へアップデートし、
現場へ応用していく必要がある療法士にとって、

情報を素早く整理しながら
患者さんにわかりやすく伝えるためのツールとして
英会話のエッセンスはうってつけです。

今後、国際派療法士を目指したい方にはもちろん、
今後もセラピストとして活躍したい方にオススメです。

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*参考・引用資料

(1)  神経炎症と精神疾患の関連
Souhel Najjar et al.Neuroinflammation and psychiatric illness. J Neuroinflammation. 2013. 10. 43.

(2) うつ病が炎症によって発生する要因はどこから?:
Michael Berk et al.So depression is an inflammatory disease, but where does the inflammation come from?.BMC Medicine. 2013. 11. 200.

(3)  赤間 高雄 他.42ヶ月間の運動継続による中高年者の 唾液分泌型免疫グロブリン A の変化. スポーツ科学研究.2005.  2. 122-127.

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

今回は、主に食べ物に用いられる
「サイン/署名」をお届けします。

海外に出かける時は、何かと
「署名」をする機会が多いです。

税関を通過する時…
ホテルへチェックインする時…
クレジットカードを使う時…

それだけ、個人の責任を問う文化が
特に英語圏で強いという表れでもあります。

今回は、レンタカーを借りた時に体験した
珍しい署名欄について、お伝えいたします。

》》https://youtu.be/yrSkOaDtVls

 

 

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