介護報酬改定からみる、療法士の役割の変化【国際事業部 Step.22】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

本日のテーマは、
「介護報酬」です。

いよいよ介護報酬改定の
大詰め段階を迎えている今日、

リハビリ専門職である我々が
考えていくことは何でしょうか?

現段階の改定状況を、ざっくりまとめつつ
介護保険を利用される方の声や
政府が遂行する政策から

療法士が求められている内容を
推測していきます。

 

【介護報酬改定の要約

平成30年1月26日に提出された
「平成30年度介護報酬改定 介護報酬の見直し案」(1 をもとに、
療法士に直接関わる数字のみ一部抜粋します。

・PT,OTによる訪問看護費:1回あたり302→296単位
(ただし、1日2回の指定訪問看護であれば
請求単位数はこの9割に減算。)

・訪問リハビリテーション費:1回あたり302→296単位
(ただし、厚生労働大臣が指定する地域にある
指定訪問リハビリテーション事業所である場合は
加算あり)

・リハビリテーションマネジメント加算(Ⅰ~Ⅳ):
Ⅰ:60→230単位
Ⅱ:150→280単位
Ⅲ(新設):320単位
Ⅳ(新設):420単位

・通所介護費、通所リハビリテーション費の時間ごとの細分化
(リハビリテーションマネジメント加算がある指定事業所であり、
かつ利用者数:常任療法士数の割合が25:1である場合は加算)

・通所介護におけるADL維持等加算(新設)

など、実働部分での算定が減っている一方で
評価・計画書作成に関わる部分で
療法士が関わる領域が拡大していることが伺えます。

すなわち、現場での活動もそうですが
利用者さんの状態が改善するためのサービスを
いかに利用者さんと作り上げ、実施していくのか?
が重要と言えます。

 

【「使いにくい」「家族の声を聞いてくれてるの?」】

一方で、
「介護保険が使いにくい」
「家族の声を聞いてくれているの?」
といった声も、
利用者さんと、そのご家族から挙がっています。

「家族の声が反映されていない」と感じる要因は、
いったい何でしょうか?

まず、職種間での連携がスムースに行かないこと
サービス提供者内で問題視されることがあると思います。(2

また、利用者さん、またはご家族が必要とするサービスが
提供されていないとの声もあり、
独自性を尊重したボランティアが好評のようです。(3

今後、介護保険下での計画立案では
生きるための選択を自身で行えるように
提案の幅を広げることも重要となりそうです。

以下に、一例を挙げます。
→災害後の介護サービス受給条件
「名前・生年月日・住所・負担割合」を申告できればサービス受給可能。(4
→どんなサービスがあるのか?受けたいサービス内容から事業所を選びたい。 (5
→介護保険を活用した送迎サービスの一例  (6

【東京都豊島区での取り組み】

こうした介護保険ユーザーの声を受け、
政府も新たな試みを始めているところです。

全国に先駆けて、東京都豊島区では
国家戦略特区と呼ばれる経済政策の一環で
2018年4月より、混合診療を期間限定で導入していきます。(7
(国家戦略特区については、こちら (8

ここで目指すものの一つは、

「どんなサービスが求められているのか?
を抽出すること」

です。

何を達成したいのか?
そのために必要なことは何か?

この辺りを具体化していくプロセスは
リハビリテーション実施計画書の作成と
何だか似ていますね。

 

【選ばれる時代にシフトしている】

さて、介護保険法改定に伴う

・療法士と連携する医療関係者の目線
・介護保険サービスを利用する方の目線
・経済活性化を目指す政府の目線

上記3つの分野から
療法士にできること、求められることって何だろう?
と考えてみたところ、

サービスを求める人が、
 個別に満足できる計画を立案・持続遂行できること

が浮かび上がってきました。

ここからは私見ですが、そのために必要なのは、

・専門家として、身体機能に関わる原理原則を理解していること
・ケンカではない、建設的な「議論」ができること
・中立的に考え、最善策を提出できる思考

という点ではないかと考えます。

広い考えになってしまいましたが、
リハビリや医療の現場だけを見ていると
こうした視点が抜け落ちやすいものです。

これからは、いよいよ
「利用者さんに療法士が選ばれる時代」
に変わっていきますから、

その準備を怠らないようにしていきたいですね。

【P.S.】

ケンカではない、建設的な議論を交わす上で
実は「否定すること」は欠かせません。

その点、英語は
YES, NOがはっきりしているので
建設的な議論を行う練習に
もってこいの言語なのです。

また、英会話には、
相手を尊重した上で
スピーディーに意見を交換し、
より充実した人間関係を築くための
エッセンスが満載なのです。

常に最新の情報へアップデートし、
現場へ応用していく必要がある療法士にとって、

情報を素早く整理しながら
患者さんにわかりやすく伝えるためのツールとして
英会話のエッセンスはうってつけです。

今後、国際派療法士を目指したい方にはもちろん、
今後もセラピストとして活躍したい方にオススメです。

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《予告》
2/17からは、「ハワイで実際に使ってみた編」を
お送りいたしますので、お楽しみに!

*参考文献・参考資料

(1)  厚生労働省.平成30年度介護報酬改定 介護報酬の見直し案.

(2)  PRtimes.【ケマネドットコム・CBnews共同調査】『在宅医療と介護の連携推進に関する実態調査』.

(3)  日本経済新聞.2018年1月24日.食事や着替え、「自助具」が相棒 要介護者の自立支援

(4)  厚生労働省.「災害により被災した要介護高齢者等への対応について」他.

(5)  厚生労働省.介護サービス情報 公表システム.

(6) 読売新聞.ヨミドクター 2017年10月2日.免許返納者・買い物弱者…介護保険で送迎サービス.

(7)  毎日新聞.2017年2月10日.混合介護 都と豊島区が指名料検討 1時間500円程度

(8)  内閣府.第15回東京圏国家戦略特別区域会議 東京都提出資料.

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

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