IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中でニュース
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、
「胸椎」です。

胸椎のバイオメカニクスは、
日本国内もそうですが
全世界でもまだはっきりとしていない部分です。

これまでの知見から、
胸椎の動きについて
まとめてみます。

 

【肋骨と胸椎の動きの関係

胸椎の動きに影響しやすい部分に
肋骨と胸骨が挙げられます。

肋骨は、主に胸椎の肋骨窩・横突肋骨窩と
胸骨に関節します。

そして、胸骨に関節する側の肋骨の遠位部は
「肋骨頭」と呼び、
上下方向への回旋動作や
水平方向への内外転動作を行います。

近年の報告(1 では、

この肋骨頭の可動域制限により、
胸椎の椎体間関節が過剰に動き、
側屈や回旋、伸展動作を代償することが示唆されています。

ex)
右側へ側屈→右の肋椎間節では上方すべりと下方回旋、
左の肋椎間節では下方すべりと上方回旋が
それぞれ発生する。

右回旋→右肋椎間節では前方すべり、
左肋椎間節では後方すべりが
それぞれ発生する。

伸展→両側の肋椎関節上にて
上方回旋と下方すべりが発生する。

 

【胸椎の動きを左右するものは?】

では、胸椎の動きを左右するものは
他にあるのでしょうか?

T9の圧迫骨折の有無による
胸椎の可動域の変化を検証したところ、
圧迫骨折後は大きく可動域が増大していた
という報告(2 がありました。

また、非重力下(四つ這い位・伏臥位)での胸椎の可動域は
重力下(立位・座位)よりも大きく出現し、

腹式呼吸によって横隔膜を活用できる方が
脊柱の動きに伴う全身運動が良好であったと
報告(3 されています。

つまり…
・肋骨の水平内外転・上下方回旋の動きに偏りがある

・安定性を伴う圧迫骨折がある

・肋骨を動かす呼吸筋が十分に活用できていない

上記3条件は、胸椎全体の動きに影響することが
考えられます。

(不安定性を伴う圧迫骨折が疑われる時には、
過剰な脊柱運動が出現することも
見逃せないポイントです。)

【誰もが肋骨を動かすことはできるのか?】

ここまで見ていくと、
肋骨へアプローチすることは重要!
と考えられるところですが…

少しだけ注意を払うポイントがあります。

ある研究(4では、

「幼少期は胸椎前弯角が浅いため、
胸郭は拡張位でありつつも
肋骨は下方回旋をしており、

 加齢に伴って
胸椎前弯角が増大し、
肋骨が上方回旋位をとる一方で
胸郭は徐々に縮小傾向になる」

と報告されています。

先ほどの圧迫骨折の例と同じように、
加齢に伴う骨性変化による影響を
考慮する必要がある、ということです。

もちろん、年齢の重ね方というものが
万人が同じわけではありません。

身体的な老化が比較的早い方もいらっしゃいます。

その点を加味すると、
検証されたバイオメカニクスの理論が
やっと臨床で活きてくるのだと思います。

【時には、あまのじゃくの視点を持つ。】

新しい発見は、絶対視されやすいものですが
常に正しいわけではありません。

後々の検証で、まだまだ検証が必要なのでは?
と言われることは多々あります。

今回の胸椎のバイオメカニクスについても
様々な意見があると思いますが、

ポイントとして頂きたいのは、
「本当にその考え方は筋が通っているのか?」
と疑う視点を持てることです。

何をもって正しいとし、
何をもって間違っていると判断するのか。

そこには、個人がこれまで培ってきた経験や考えが
ベースにあるはずです。

自分の中で根拠がなければ、
エビデンスは
論理のなすりつけ合いの道具に成り果ててしまいます。

つまり、
「意見を疑うこと」
ができることが、
自分の成長につながる、ということです。

今後も療法士として働くためにも、
勇気を持って疑っていくことを試してみてください。

 

とはいえ、意見を疑っていることを
ストレートに相手に伝えるのは、
正直、かなり怖いですよね…

その時に、実は役に立つのが
英会話なんです。

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

英会話には、
相手を尊重した上で
スピーディーに意見を交換し、
より充実した人間関係を築くための
エッセンスが満載なのです。

常に最新の情報へアップデートし、
現場へ応用していく必要がある療法士にとって、

情報を素早く整理しながら
患者さんにわかりやすく伝えるためのツールとして
英会話のエッセンスはうってつけです。

今後、国際派療法士を目指したい方にはもちろん、
今後もセラピストとして活躍したい方にオススメです。

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*参考文献・参考資料

(1)  胸椎のバイオメカニクス:
Diane Gail Lee.Biomechanics of the thorax – research evidence and clinical expertise.J Man Manip Ther. 2015. 23(3).128–138.

(2)  T9圧迫骨折による胸椎バイオメカニクスへの影響:
Tiffany G. Perry et al.Biomechanical evaluation of a simulated T-9 burst fracture of the thoracic spine with an intact rib cage.

Laboratory investigation.Journal of Neurosurgery: Spine.2014. 21(3). 481-488.

(3)   若年者の胸椎伸展~側臥位と脊柱彎曲角度の影響:
Stephen Edmondston et al.Thoracic Spine Extension Mobility in Young Adults: Influence of Subject Position and Spinal Curvature. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2011. 41(4). 266–273.

(4) 年齢と性別による肋骨の形状変化:
Ashley A Weaver et al.Morphometric analysis of variation in the ribs with age and sex.J Anat. 2014.225(2).246–261.

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

今回は、
「あいさつ」をお届けします。

慣れていないと、
ちょっとびっくりすることがある場面での
あいさつを取り上げます。

》》https://youtu.be/d3IbYwzHkkE

 

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