*2018年2月の記事を加筆修正しています。
ROMの改善は、リハ職種だけしかできない?
IAIRの渡邉哲です。
小規模のデイサービスで、利用者さんと体操したりしています。
そこでは、
長年通われていて、車椅子で過ごされている方もいらっしゃいます。
80歳代の女性です。
ADLは基本的に全介助レベルなので、介護度は、4〜5でしょうか。
コミュニケーションは、十分には取れません。
でも、いつもニコニコされています。
自発的な運動としては、
ほとんど見受けられないのですが、
肩や股関節周囲の可動域は、
生活介助レベルとしては、保たれています。
介護士さんたちで、
毎日、少し手足を動かす時間は取る関わりをしていて、
素晴らしいなぁと感じています。
リハ職種だけがROMの改善や維持に関わっている訳では無いと、
ハッキリ言い切れますね。
でもですね、
やっぱりただ動かせば良いってもんじゃないですね。
介護もリハビリも基本は、コミュニケーション。
介護の関わり方の分野で、
「ユマニチュード」って、ご存知ですか?
「ユマニチュード」は、体育学を専攻する二人のフランス人、Yves Gineste (イヴ・ジネスト)とRosette Marescotti (ロゼット・マレスコッティ)によって作り上げられた35年の歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法です。
(※ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部HPより引用)
過去にNHKでも認知症に関する関わり方という内容で、
特集が放送されていたこともありしました。
(今は、YouTubeでもその時の動画が見れます。)
このユマニチュードには、4つの関わり方の原則があります。
1、見る(同じ目線の高さか相手より下から、約20cmの近距離で優しく目を合わせる)
2、話す(優しい声のトーンでケア中も常に声掛けを続ける)
3、触れる(包み込むように優しくゆっくり触れる)
4、立つ(立位を取り、1日20分以上立つ機会を持つ)
というものです。
どれも、難しいことではないですよね。
これらの関わりを意識して、
認知症の方や意思疎通が取れない方に関わると、
劇的に変化が見られるようです。
暴言や暴力がなくなったり、
食事がきちんと摂れるようになったり、
夜は眠れるようになったり、
内服薬が減ったり。。などなど。
普段から意識して関わることで、
利用者さんが精神的にも身体的にもリラックスできるのは想像できます。
(これもちろん、関わる側がリラックス出来ているのが大前提です)
一番大事なことをさらっと言って次に行きます笑。
中でも、
このユマニチュードの原則の3つ目の、
「触れる」ってのは、リハ職種の能力を最大限に発揮するところだと個人的には、思っています。
解剖学や生理学で学んだ脳の運動野と感覚野がありますね。
ホムンクルス人形がパッと浮かぶ方もいると思います。
ネットで検索すると、人形の画像や脳の支配領域の画面も見ることが出来ます。
この運動野や感覚野から考えると、
手の領域は、大脳全体の約3分の1を支配しているのが見受けられます。
つまり、この「手」に対しての関わり方に重点をおくことで、
拘縮が強くある人、
認知症が強くある人、
不定愁訴がある人などに、
効果的な関わりができるのかもしれません。
私たちが発する振る舞いや言葉、
触ることでの感覚入力全てが刺激になります。
相手がどのように反応するかを常にキャッチしていく必要があります。
まずは、自分に出来ることをやっていきましょう。
コツコツとですね^^
write by 渡邉 哲
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