慢性痛

From: ILPT主宰 赤羽秀徳

◆「完治」とは?

腰痛の「完治」ってなんだろう?

そんな疑問を持ったことはありませんか?

・・

・・

私の経験では、

腰痛のために仕事を休んでいる
患者さんから、

「腰痛が“完治”したら
仕事に復帰するように
職場から言われています」

あるいは、

「なかなか痛みが“完治”しなくてね…」

という発言を聞くことも
少なくありません。

客観的には、
かなり動きも良くなり、
表情も豊かになり、
改善してきているのに、

「痛みが完治しなくてね…」

といわれて、
対応に困ったことはありませんか?

 

◆ 完治の定義

完治の定義を辞書で調べると

「病気やけがなどが完全に治ること」
(大辞林 第三版)

と書かれています。

しかし、・・・

今の患者さん、利用者さんの
身心の状態から判断し、
その方の「完治」とは、

・痛みが完全にとれることなのか?
 
・何か目標の動作や活動ができるようになることなのか?
 
・ある関節の動きが良くなることなのか?

など、

医療従事者と患者さん、
利用者さんとの間で
完治の定義を明確にしてから
プログラムを開始すべきでは
ないかと感じております。

◆ 定義を誤ると難治化・慢性化します

<痛みが完治しなければ仕事や日常生活に戻れないという信念

実は、これ、

腰痛の“心理社会的危険因子”の一つとされています!

このような信念を持っていると、
腰痛が、慢性化したり、
難治化してしまうと
言われているものです。

先ほども紹介しましたが、
まさに、私が患者さんから
聞いていた言葉ですね。

「腰痛が完治したら
仕事に復帰するように
職場から言われています」

そういわれいたら、

患者さんは、

「あの職場には、痛みが完治しなければ戻れない」

とい思ってしまいますよね。

この場合の完治は、
「痛みが無くなる」
という意味で
使われていることが、
少なくありません。

 

◆ 追突事故と痛みに関係

さて、ここで紹介したい1996年の報告があります。

Schrader H1, Obelieniene D, et.al,Natural evolution of late whiplash syndrome outside the medicolegal context.Lancet. 1996 May 4;347(9010):1207-11.

交通事故と痛み・神経症状を調べた報告です。

「自動車保険制度のないリトアニアにおいて、
過去3年間に追突事故にあった202名と
交通事故の経験のない202名を対象に、

頚部痛・頭痛・腰痛・神経障害などの
有無と頻度を詳細に比較した」

ようです。

・・

・・

さて、その結果どんな結果だったと思いますか?
次の①~③よりお選び下さい!

* *

① 追突事故にあった202名の方が症状を訴える人が有意に多かった

* *

② 交通事故の経験のない202名の方が症状を訴える人が有意に多かった

* *

③ 両群間に有意な差は認められなかった。

* *

・・

・・

いかがでしょうか?

(追突事故にあっているのですよ…)

では、

研究の結果を紹介します。

答えは、・・・

< ③ >

両群間に有意な差は認められなかった

です!!

驚く結果だと思いませんか?

この研究から言えることは、
(繰り返すまでもありませんが)

頚部痛・頭痛・腰痛・神経障害などの
有無と頻度は、

追突事故にあわず、
通常の生活をしていても
“調査”すれば、症状を訴える人が
いるといいうことですね。

調査すると、
訴えは出てくる…。

(症状を訴えていることが
悪いのか…?)

◆腰痛における完治とは?

では、
腰痛について改めて
考えてみましょう!

腰痛における完治の解釈を
医療従事者と患者さん、
利用者さんの間で明確にして
おくと良さそうということは、
先ほども述べました。

その理由は、

「痛みが完治しなければ仕事や日常生活に戻れないという信念」

が、腰痛の慢性化、難治化
を招いてしまうからです。

そして、、
「痛みがなくなること」
を望んでいる場合
もあります。

これは、現実的ではないと思っています。

大切なことは、

「痛みを感じたときに、
自分で対処可能なことを
自己管理できること」

ではないでしょうか?

もちろん、重篤な状態である場合は、
その限りではありませんが。

そのように考えていくと、
腰痛における完治とは、

「痛みのために、生活や仕事に支障があるか」

を確認し、

「痛みがあっても、支障がない」

時には、(広義での)完治としても
いいのではないかと思っています。

仕事復帰が、
遅くなってしまいますので。。。

◆ 症状に対する誤った解釈

患者さん、利用者さんは、
医療従事者からの一言一言を
重く受け止めていることと思います。

今回は、
腰痛治療における「完治」
ということについて
考えてみましたが、

その他の症状についても、
患者さん、利用者さんが
【誤った解釈】をしないように
注意していきたいですね。

ILPT腰痛治療セミナーを
受講された方からは、

「私の関わり方で、腰痛をつくりあげていたかもしれなと気づきました」

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複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

参考文献:
ニュージランド事故補償公団 編
長谷川淳史 訳:ACC 急性腰痛と危険因子ガイド,春秋社

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