認知症対応

認知症の対応として何を選ぶ?社会参加のアイデア

先日、久しぶりにお会いした方がどうやら認知症の症状が出ているようでした。

それでも、老夫婦は笑って過ごしていました。

少なくとも我々の前では。。。

 

私が結婚して、子供が生まれたばかりだった頃に近所に住んでいらした老夫婦。

私達が引っ越した後も、何かの縁でお会いしておりました。

 

 

それが、だんだんと会わなくなり、先日、本当に久しぶりにあってお話しする時間があったのですが、ご夫婦のうちのお一人が認知症症状が出ていたのです。

挨拶をして、話している時から、言動に違和感を感じていましたところ、ご家族から「認知症だと言われた」と告げられました。

一緒に暮らす人でも2〜3年気づかなかったようです。

 

認知症の実像

認知症は国内で400万人を超えると言われています。1),4)

今後も増えていくことが予想されます。

 

ある程度の年齢に達した人が「認知症にはなりたくない」と口にします。

家族に面倒をかけたくない、というのが本人の気持ちのようです。

 

認知症=介護者の苦労がものすごい

という図式になっているのでしょうね。

 

認知症の症状

症状をおさらいします。1)

記銘力の低下

5分前のことが覚えていられない、とかです。

会話していて「あれ?」って気づく部分ですよね。

 

失語、失行、失認

言葉が出てこなかったり、行動の手順がおかしくなったりですね。

 

実行機能障害

計画を練って、準備して行動するという段取り能力が落ちていくようです。

 

精神症状、行動異常

同居家族が「手に負えない」と感じるのはこの部分でしょうね。

「人が変わってしまったよう」と表現されたりします。

幻想、幻覚なども起こるようです。

 

 

高齢ドライバーが事故を起こすのは、こういった機能の低下によるものが考えられます。

 

私の祖母も晩年は認知症状態でした。

徘徊をするとか、危険な行動をするとか、激昂するとか、は私が知る範囲はありませんでしたが、同居していた私の両親は様々な体験をしたようでした。

 

 

そういう話を人づてに聞いたり、テレビで特集されたりするから、先ほどの「認知症=介護者の苦労」になるのでしょう。

 

 

リハビリの現場で認知症症状のある人を担当することは特に珍しいと感じません。

患者層の高齢化が進んでいるから、必然的に

「既往歴 認知症」

と記されているカルテを見る場面が多くなります。

 

 

怪我が発端で医療現場に来て初めて認知症に気づく、というパターンもあります。

 

認知症カフェの役割

そんな認知症ですが、取り組みの一つとして「認知症カフェ」というのをご存知でしょうか?

認知症の人やそのご家族の気軽な交流や、悩み相談や情報交換を目的に運営されています。

 

 

ちょっと調べてみると、「認知症カフェ」というのは介護施設や、公民館などの公的施設を利用して開かれているようです。

 

コーヒーが好きな私が、もし軽い認知症症状が出てきたり、妻に認知症症状が出てきても介護施設や公民館などの「即席カフェ」には行かないと思います。

これは、純粋な消費者の視点。

カフェっぽくないし、「認知症カフェ」ってネーミングがね・・・

 

 

そうしたら、なんと「スタバで認知症カフェ」やってるようですよ。2)

(一部店舗)

 

スタバなら行きます 笑

(2)https://www.ninchisho-forum.com/eyes/machinaga_031.htmlより引用)

認知症の症状改善にも「会話」とか「空間」というのは重要なファクターと言われます。

 

関連記事:

スターバックスのプレスリリース

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2020-3220.php

 

介護のニュースサイト

https://www.joint-kaigo.com/1/article-13/pg1174.html

 

 

夫婦でスタバに行って、コーヒーでもラテでも飲みながら、テーブルくっつけて認知症仲間とおしゃべりするんだったら、私も喜んで参加しますよ。

実際の映像を見たら「笑って交流してる認知症患者」の方が写っていました。(NHK某情報番組)

 

 

こういう取り組み、本当にいいですよね。

 

ただ、認知症カフェの運営は現実問題きついみたいです。

運営費の捻出みたいです。3)

認知症カフェ運営費

(3)https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no85/より引用)

 

実際の認知症カフェで

ある女性はご主人が認知症になって、辛い毎日を過ごしていました。

「なんでうちの人が認知症に・・・」

「なんで私だけこんな思いをしなければ・・・」

と思っていることを、認知症カフェで相談していました。

(認知症カフェには認知症じゃない人も参加できるみたい)

 

そうしたら、ある認知症の男性が、

「僕だったら「やったー、仲間が増えた」って思いますよ。」

と、笑顔で答えていました。

 

自分一人じゃない。

仲間がいる。

交流できる空間がある。

っていうのは大きいですよね。

 

「大変な認知症」のイメージが多いかもしれませんが、スタバに来ることができるくらいの症状の方もいます。

 

また、こんな話題を見たことありませんか?

注文をまちがえる料理店のニュース」5)

こちらはイベント的なもので、店舗として経営しているわけではなさそうですが、こういう形で認知症の人が社会に出ていくことを支援する取り組みもリハビリテーションですよね。

【公式】注文をまちがえる料理店

 

どちらかという作業療法士さんが得意な分野でしょうか?

 

認知症の原因は?

認知症の原因はまだ研究段階と言えます。

病態像として、海馬が萎縮する、などはわかって来ているのですが、どうしてそうなるのかという決定的な発見はまだ先のようです。

 

最近は糖尿病との関係も報告されています。

血糖値の高い状態が続けば、神経系、血管系へのダメージが予測されます。

合併症として挙がる網膜症、腎症、抹消の壊疽などは、毛細血管の障害です。

認知症_図

(4)https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/8/103_1831/_pdfより引用)

 

 

心疾患、脳血管疾患のリスクとともに認知症のリスクにも繋がるのですね。

なぜ血糖値が高いままなのかといえば、糖代謝が上手く行われていないからでしょう。

 

そうなると、認知症対策も「代謝」の理解が必要ですね。。。

 

認知症予防

予防策として、やはり日常生活の管理が何よりの予防となるでしょう。

  • 代謝を調整するホルモン分泌
  • 適切な運動
  • 適切な栄養摂取

 

結局いつもの結末になってしまうのですが、これに勝るものはありません。

相手にとって何が「適切か」を見極めるのは専門家の仕事です。

リハビリの専門家はそれができると思います。

 

今回の記事を通して「肉体のケア」と同じくらい「関係(環境、空間)のケア」も大事であることがわかりました。

それらを学ぶことは大事です。

 

でも、知識と技術の押し売りにならないようにするためにも、「相手の訴え、要望を聞く」という部分を忘れないようにしたいですね。

体の体操、頭の体操以外にも取り組みはあります。

町田のスタバで開かれた認知症カフェから学びました。

 

認知症は治るよ、とか、なんとかなるよ、とか、大丈夫大丈夫とは言えません。

でも、ああいう環境づくりが認知症の進行を防ぎ、家族の負担を減らすのでしょう。

 

スタバのように一般の人の目につくところでやるのも良い考えですよね。

一般の人の理解が進めば、症状の早期発見にもつながります。

そうすれば対策も実行できます。

 

こういう場面でもリハビリの(特に作業療法士の)知識と経験は必要とされていますよね?

 

 

<参考記事>

1)http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html

2)https://www.ninchisho-forum.com/eyes/machinaga_031.html

3)https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no85/

4)https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/8/103_1831/_pdf

5)http://www.huffingtonpost.jp/mamoru-ichikawa/restaurant-with-alzheimers-patients-as-waiters_b_16950084.html

 

 


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