第96回「セラピストの失敗が過ちだと考えている人へ」

From.IAIR 福留良尚

 

 

失敗と言われて、皆さんはどんなことを連想するでしょう?

 

もしくは、ご自分の経験の中で「失敗談」というものはあるでしょうか?

 

患者さんを転ばせてしまった経験、強く押しすぎて傷めてしまった経験、実は私にはあります。

 

 

片麻痺の方と、病室まで一緒に歩いて帰る時でした。

 

ふと前から歩いてくる人に挨拶をしようと、一瞬目を離した隙に、患者さんはフラッと麻痺側へ倒れていました。

 

本当に一瞬の出来事でした。

 

 

また、こんなこともありました。

 

COPDの方の呼吸リハをしていた際、しっかり換気を促したくて力任せになってしまい、患者さんに「痛い!」と言われてしまいました。

 

その後、2週間体を触らせてもらえませんでした。

 

 

アクシデント

 

医療現場での出来事ですから、これらはアクシデントです。

 

幸いお二人とも目立った外傷はなく、レベル的には経過観察で済む程度でしたが、こんなことは2度と起こせません。

 

細心の注意と、起こさないための取り組み、リスクマネジメントを徹底しなければなりません。

 

 

私たち医療に従事する人間にとって、現場での過ちは患者さんのリスクに直結します。

 

だから、アクシデントを起こすということは、あってはならないことです。

 

 

では、私たちは失敗したらいけないのでしょうか?

 

あるドラマで「私、失敗しないので!」と言う医師が登場しますが、そんなレベルの仕事をしないといけないのでしょうか?

 

 

この議論は、失敗の定義から考える必要があります。

 

かの有名なエジソンは、白熱電球を発明するために6,000種類もの材料を取り寄せ、一つ一つ電球に適するものはどれか試していったそうです。

 

後にエジソンは

 

「私は一度も失敗していない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」

 

と語っています。

 

 

失敗は新しいことに挑戦するから起こる

 

人は失敗を繰り返しながら成長していきます。

 

セラピストも同様です。

 

失敗を積み重ね、上手くいかない経験をしなければ、成長は出来ないのです。

 

 

本当のフィードバック

 

私たちは、ある意味失敗できる環境に身を置かなければいけません。

 

しかし、先ほどお話ししたとおり、医療現場で過ちは犯せません。

 

患者さんが怪我をするリスクに繋がります。

 

だからこそ、セラピスト同士での練習や、出来ないことをフィードバックされる環境が必要なんです。

 

 

国家資格を取ると、途端に鎧を着けたようになっていませんか?

 

「私は理学療法士だ」「患者さんから信頼されないといけない」「失敗は出来ない」

 

そうやって自分を追い込み、出来ないことをひた隠しにして臨床に臨んでいないでしょうか?

 

 

出来ないことが出来るようになっている、そんな達成感を感じる経験をちゃんとしているでしょうか?

 

それを誰かに認めてもらっているでしょうか?

 

 

まだ1才にも満たない子供は、何回も何回も転びながら、失敗を繰り返しながらも、親の「頑張れ!」「もうすぐ歩けるぞ」「お前ならできる」そんな言葉に支えられて、一歩一歩上手に歩けるようになるのです。

 

 

私たちセラピストも同じですよ。

 

最初から上手く出来るわけないんですから。

 

先輩上司はそれを支えてあげましょうよ。

 

 

そして、甘えるのと失敗をフィードバックしてもらうのは全然違います。

 

若いセラピストは特に、努力することを忘れない自分でありましょう。

 

 

出来ない自分をひた隠しにして、国家資格という鎧をまとい、結果が出ないアプローチを繰り返す愚行を、私はしていました。

 

そんな自分をどんどんどんどん客観視できなくなり、後輩や学生に正論を武器に説き伏せるような指導をしていました。

 

今考えれば、本当にしょうもないです。

 

誰だって最初は出来ないんですから。

 

出来ない自分を隠していたかっただけなんです。

 

 

そんな私が変われたのは、自分より出来る人に教えてもらう経験でした。

 

10年目の時に行った研修会で「福留さん、それ出来てないですよ」と初めて言われました。

 

そして、どうすればいいのか手取り足取り教えて頂きました。

 

そこから私の臨床が、どんどん変わっていったんです。

 

 

そう、もちろんその研修会は【IAIR】です。

 

 

もし、今あなたが私と同じような境遇で、少しずつ自分を客観視できなくなっているのであれば、IAIRでの経験はこれから先、一生の財産になると私は確信しています。

 

 

そんな経験を一緒にすることが、今の私の喜びであり、指導をする上での醍醐味です。

 

一緒に失敗を繰り返して、成長していきましょう!

 

 

それでは、最後まで読んでいただけて感謝です。

 

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

常任理事 九州地区責任者 理学療法士

福留 良尚

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