IAIR 歩行分析

歩行分析は難しい!治療のためのシンプルな考え方とは?

歩行分析は難しい…

歩行分析や治療について、若手のセラピストはこんな悩みを持っています。

  • どこに着目したらいいのか、どこから介入していけばいいのか分からない
  • 歩容を改善させてあげたいが、アプローチ方法が分からない
  • 歩行時の痛みや、歩行距離を伸ばせない患者さんの主訴に対して、治療結果が上がらない

 

以前、歩行に対する評価とアプローチというテーマで研修会を開催しました。

受講生は、3年目までの一般的に【新人】と言われる人たちです。

 

歩行分析に対して、共通している悩みは「見る視点が多い」ということ。

そして、どんな治療をすれば歩容や距離が伸びるのかが分からないという点でした。

 

その時受講された人たちは、終了時に歩行分析がシンプルになったと言われていました。

本日はその中でお伝えした大事な考え方をこちらでもお伝えしていきます。

 

異常歩行の種類

異常歩行について、ある書籍を見てみると、足関節で12個、膝関節で7個、股関節で7個あります。

もっと言えば、骨盤で9個、体幹で5個です。

 

これ全て覚えられますか?(笑)

 

それぞれに原因が3つか4つくらいあるようです。

覚えられたら良いですけど、正直大変ですよね。

しかも、患者さんによってはそれぞれの部位で、異常パターンが出ている可能性が高いので、組み合わせは幾通りにもなります。

 

実は、ここが多くの新人さんが陥りやすいところ!

全ての異常を把握しないと、治療は出来ないと考えている。

なので、見る視点が多すぎて定まらず、ぼんやりと観察してしまいます。

 

その結果

「足の筋力をつけましょう」

「バランスを高める練習をしましょう」

といった、ぼんやりとした治療になってしまうんです。

 

筋力低下、バランス不良という問題は、患者さんのほぼ100%が持っている問題点です。

 

では患者さんの歩行は、みんな一緒でしょうか?

一人一人違うのは、ご承知の通りです。

なので問題点、治療プランも必ず変わってくるはずです。

 

歩行分析の進め方

先ず確認すべき点は、局所の異常です。

痛みやいわゆる正常歩行から明らかに逸脱している部分をピックアップすることから始めましょう。

歩行の際、その局所がどうなっているかを確認します。

 

次に確認することは、全体です。

全身の状態を見ます。

安定しているのか、局所の症状が出るタイミングで全身はどんな動きや反応をするのか、持久性はどうか、といった全体像を見ます。

それから、もう一度同じ局所を見ます。

全体の動きやバランスが、その局所とどう繋がっているのかを確認していきます。

 

局所→全体→局所

 

この繰り返しが問題点の把握に重要になってきます。

そうすると症状が出ている局所は、実は他の低下した機能を代償している部分であることが多いことに気づくでしょう。

ここは非常に重要です。

 

人体は、機能的に落ちている部分を、他で補おうとする。

 

膝に痛みを抱える方の多くは、股関節や足関節の硬さが原因になっていることが非常に多いです。

股関節で支えるべき負荷がコントロールできず、結果膝への負荷が増大する。

同じように、腰痛の方は、股関節や骨盤の硬さがあることが多いです。

 

麻痺や感覚障害などの疾病由来の症状は別として、痛みや変形、不安定性といった問題がある局所は、どこかしら機能低下した部分の代償をしている可能性があるということです。

まとめていきます。

評価をする際は、局所→全体→局所の順番

症状のある部分とは別の部分の機能を評価する

 

この2点を歩行分析では注意してみてみると、これまでとは違った治療が出来るかもしれません。

具体的なアプローチが学びたい方は、多くのセラピストから支持されているIAIR主催セミナーがあります。

違う視点で治療をすることで、セラピストとしての経験値をふやしていくことになります。

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

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国際統合リハビリテーション協会

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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