IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中で
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、ニュース
「肥満と骨折の関係」です。

前回のコラムでは、
「人工関節の場合を除いて、肥満の方の膝の状態は
悪い傾向が強い」
とお伝えしましたが、

では、骨変形を起こしやすいということなのか?
と、再び疑問に思いまして
今回は、肥満と骨粗鬆症との関連と
肥満と骨折の発生頻度について調べてみました。

【骨粗鬆症と肥満は関係するの?】

まず、骨粗鬆症は
「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし,
骨の脆弱性が増大し,骨折の危険性が増加する疾患である」
と、定義されています。
(引用元:日本骨粗鬆症学会より)

では、肥満の方とそうでない方では
骨粗鬆症が起こるリスクは
どのくらい変化するのか?

また、肥満の程度によって
骨粗鬆症の発症リスクは変わるのか?

2016年の報告では、
骨粗鬆症の発症リスクについては不明ですが、
「体脂肪量と骨粗鬆症は反比例関係にあり、
筋肉量と骨粗鬆症は比例関係にある」
という結果が発表されています。
(特に大腿骨頸部、股関節全体の骨密度と
関連が深いそうです。)

つまり、
体脂肪量が減少すれば、骨粗鬆症は進行し
体脂肪量が増大すれば、骨粗鬆症は改善されやすい
ということです。

ちなみに、
女性の閉経と骨粗鬆症の間には
優位な関連は見られなかった
という報告がありました。

また、2017年の報告では
「低筋肉量+高体脂肪量の男性は
高筋肉量+低体脂肪量の男性と比較して、
2.16-2.59倍、骨折のリスクが高まる」
と報告されており、

筋肉量と体脂肪量の両方が
骨粗鬆症が関係しているようです。

肥満と骨折の発生頻度の関係?

では、肥満と骨折の発生頻度には
関連はあるのでしょうか?

実は、この疑問に関しては
まだ検証されておらず
明確に関連しているかは不明です。

ですが、
これまでの調査をレビューした結果では
関連はありそう、という
一定の見解は得られています。

【エビデンスを構築するのは、ナラティブ(人生史的)なデータ】

今回、調べた過程で新たに感じたのは、

「個人個人のデータを
ある視点から改めて分析してみると、
様々な共通点が見えてくる」

ということです。

つまり
人生そのものがエビデンスの一部、ということです。

自分と同じような体験をした人がいるかな?
と、共通点を探してみるのもいいですが

実践してみて、
あとから共通点がないか探してみるのも
ひとつのエビデンス構築のポイントとなります。

また、国内の論文発表ではあまり見かけませんが
文化背景や人種、地域別に分類して
あるひとつのテーマを検証する研究は
ざらにあります。

症例検討会などで、
職場の先輩と担当患者さんについて話し合うのは
「これまで担当した患者さんで、
似たような背景を持った人はいなかったかな?」
と、検証するためであり

そういった話し合いの場を
院外、県外、国外でも
持てるようになっていくことが

療法士の国際化に繋がっていくと思います。

【担当する患者さんを多方面から、深く理解すること=国際化の第1歩】

最近、国際舞台で活躍したいと
意欲を燃やされている療法士の方に
よくお会いします。

そんな方々にこそ、
いま担当されている患者さんについて
いろんな視点から理解を深めてもらうと

より国際的にご活躍いただけると思っています。

そのためには、
「患者さんの話の要点をまとめていくこと」
「自分の話の要点を強調して伝えること」
が求められます。

この2つを習得できるのが、
【英会話】です。

OTの目線から構築した、
療法士のための英会話講座を通して
国際派療法士を目指してみませんか?

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療法士のための英会話講座【YES!】
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(本講座は、対面式オンラインセミナーです。)
定員:各10名
《第1回目》→終了しました。
日時:2017年10月25日(水)20:00 ~ 21:00
《第2回目》→終了しました。
日時:2017年11月22日(水)20:00 ~ 21:00
《第3回目》
日時:2017年12月20日(水)20:00 ~ 21:00
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*参考文献・参考資料

(1)肥満と閉経、骨密度の関連:
Mohammad Reza Salamat et al.Association between Obesity and Bone Mineral Density by Gender and Menopausal Status.Eodocrinology and Metabolism. 2016 Dec. 31(4). 547–558.

(2)性別による体組成と骨折リスクの関連:
Jung Hee Kim et al.Sex-based Differences in the Association between Body Composition and Incident Fracture Risk in Koreans.Scientific reports. 2017. 7. 5975.

(3)肥満と骨折リスク:
Stefano Gonnelli et al.Obesity and fracture risk.Clinical Cases in Mineral and Bone Metabolism. 2014 Jan-Apr.11(1): 9–14.

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

お問い合わせ

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