頸部の過緊張による痛みの原因

患者さんに限らず、世の中の多くの人が首肩のコリに悩まされています。

症状としては、首肩の筋肉が緊張している、明らかに姿勢が悪い、血流の問題がある、など。

ひどい場合は、頭痛や吐き気もあって、痛み止めを手放せないような人も入らっしゃいます。

 

筋緊張亢進している部分

  • 肩甲挙筋
  • 僧帽筋上部線維
  • 後頭下筋群

等が挙げられるでしょう。

前面の胸鎖乳突筋や斜角筋なども硬くなりやすいです。

 

これらの筋について、共通する特徴があるのですが、お分かりになりますか?

後頭下筋群の一部は違うものもありますが、ほとんどは共通しています。

 

それは、体の表層にあるという点。

 

表層筋は、アウターマッスル(グローバルマッスル)といって、頸部や肩の動きのためには重要な筋ですが、深層筋のような姿勢や動作を支えるという働きには向きません。

 

何故なら、白筋繊維を多く有する筋だからです。

 

白筋繊維は、瞬発力は合っても持久力がないという特徴があります。

常に重力にさらされている私たちの体は、それに抗して活動を続けなければいけません。

その活動を支えているのが、深層筋であるインナーマッスル(ローカルマッスル)です。

 

何故表層筋は筋緊張亢進するのか?

様々な要因がありますが、簡単に言えば深層筋の機能が落ちたからです。

【大まかな機序】

  1. 姿勢を制御するために持続的に働く深層筋が働かない
  2. 表層筋でその機能を代償
  3. 表層筋は持久力がない
  4. 筋が疲弊し硬くなる
  5. 痛み出現

 

この発生機序に対して、今アプローチしているのはどこでしょうか?

④や⑤に対して時間を掛けてしまっているのであれば、それはそのアプローチをずっとやり続けないといけないかもしれません。

 

人体の症状の原因と結果

例えば、高血圧というのは結果であり、原因は塩分の多い食事、運動不足、加齢。

それに対して治療する時、多くの医師はこういいます。

「この薬は飲み続けないといけませんからね~」

 

では、私たちはずっとリハビリ介入し続けるのか?

それは出来ません。

算定日数という壁があります。

それを超えても実施は可能ですが、そんな患者さんが増えてくれば現場は回らなくなるでしょう。

 

だからこそ、根本原因にも視点を向けなければなりません。

視野を広げるといってもいいでしょう。

今回のケースであれば深層筋を機能させることです。

 

特に頸部に関しては、深層筋を働かせるために、ダイレクトに頸椎へアプローチを行ったりします。

お勧め研修会

頸椎を緩めることによって、深層の筋に滑走が生まれ、収縮出来るようになります。

 

また、深い部分をしっかり触れる触診技術も重要です。

お勧め研修会2

そもそもの姿勢や動作への指導が必要かもしれません。

これは、担当された患者さんがどの段階でつまづいているのかを、しっかり評価できなければなりません。

頭痛や吐き気がある場合、原因が筋ではないこともあります。

 

症状にばかり対処するのではなく、その原因に対してアプローチ出来るセラピストを増やしたい、IAIRがお伝えしたい本質はそこにあるといってもいいです。

人の体を統合して診れるセラピストの育成、それがIAIRの役割です。

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

(頭痛に関しては、重大な病気を抱えている場合もあるので、これまでの遍歴の問診、場合によっては医師への依頼も必要ですので、ご承知の上臨床にあたられてください。)

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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