IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中で
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、ニュース
「肥満と膝の関係」です。

TKA(人工膝関節置換術)をされた方から、
「『痩せた方がいいよ』って言われました!」
と伺うことがあるのですが、

これってホントなのかな?
と、疑問に思うことがありましたので
調べてみました。

 

【肥満の方のTKA術後成績?】

239名のTKA実施後の患者さん
(内訳 男性:12名 女性:227名)
を、

術前のBMI値を基準に
・非肥満群
・肥満群
に分けて

同じ後療法をおこなったところ、
どちらの結果も良好で
肥満による有意差は見られなかった

と、報告しています。
→http://www.physiotherapyjournal.com/article/S0031-9406(08)00002-3/abstract

どうやら整形外科的な
TKA後の改善率と肥満は
統計的な相関は弱いようです。

 

【TKAを受ける方と肥満の関係?

では、TKA術前に肥満だった人はどれぐらいいたのでしょうか?

カナダ国内での横断研究によると、

2003年から2004年の間で
TKAの手術を受けた9706名のうち、

術前に
「過体重」「肥満」と評価された方が

それぞれ
約3203名、5241名(総計8,444名)
であったとの報告がありました。
→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2585344/

TKAに至るほどの膝関節変形は
肥満と関係が深そう、と考察できました。

つまり、表題の
「太っている人の膝は悪い?」
という疑問に関しては、
「人工関節の場合を除いて、その傾向が強い」
と考えられます。

 

【肥満とされる人が、どのくらいいるの?】

アメリカ国内における
肥満と診断された方の人口統計を集約すると、

A)1988-1994年の期間で計測した値(22.8%)に対し、
B)2011-2014年の値(36.2%)
となり、

国内全体で見ると、
肥満の方は
約14%増となっていたそうです。

各年代の総人口の平均を
A)2.5億人
B)3億人 とすると、

A)5,700万人 → B)10,860万人
であり、肥満者の人口は増えているようです。
→https://www.healthypeople.gov/2020/data/Chart/4968?category=1&by=Total&fips=-1

また、2010年にはBMI 30%以上だった人は
約10,560万人であり

そのうち肥満に対処する食事や運動指導を
相談に行った人は
このうちの28%(=2,956万人)
だったそうです。
→https://www.healthypeople.gov/2020/data/Chart/4964?category=1&by=Total&fips=-1

今回はアメリカ・カナダのデータをもとに
レポートしておりますが、

これをもとに
日本の現状を対比分析してみると、
今後、リハビリ職が
どんなことを社会に提供できるのか?
考えることができるかもしれません。

 

【自分の職域を見つけていくには?】

身近な疑問を
社会全体、国ごと、全世界と
グローバルに調べてみると、

常識と思っていたことが
そうではなかったと気がつくことがあります。

今後、未曾有の超高齢社会へ突入していく中で
自分で疑問を見つけていく能力が
医療従事者に求められていきます。

その疑問は、もしかしたら
日本以外の国でも調査されていたり
あるいは解決されているかもしれません。

自分の考えを
どうやったらまとめられるんだろう…

英語で専門的な内容を
読んだり聞いたりするなんて無理…

そう思われていましたら、
こちらをお勧めいたします。

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*参考文献・参考資料

(1)肥満と術後成績の関係:
Bayram Unver et al.Effects of obesity on inpatient rehabilitation outcomes following total knee arthroplasty.Physiotherapy journal. 2008 Sep. 94(3). 198–203.

(2)TKA術前の肥満状態:
Nicole De Guia et al.Obesity and Joint Replacement Surgery in Canada: Findings from the Canadian Joint Replacement Registry (CJRR).Healthcare Policy. 2006 Mar; 1(3): 36–43.

(3)アメリカ国内の肥満者統計:
https://www.healthypeople.gov/2020/data/Chart/4968?category=1&by=Total&fips=-1

(4)アメリカ国内の肥満者のうち、指導を受けた人の統計:
https://www.healthypeople.gov/2020/data/Chart/4964?category=1&by=Total&fips=-1

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

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