ヘルニア

”椎間板ヘルニア”を発症しやすい人、しにくい人の差は?No144

こんにちは。ILPT 主宰 赤羽秀徳です。

前回は、
『 脊柱の反復屈曲は、脊柱の伸展を改善させる?? 』
というタイトルで、

ILPT腰椎機能解剖学ワークショップ
の内容を一つ紹介しました。
*12月2日(土)愛知で開催されます!

紹介したのは、
脊柱の屈曲を反復するワークでしたね。

内容は、・・・

椅子に浅く座り、前屈し、椅子の下を
3秒覗き込むくらいの脊柱全体の屈曲を
5回ほど繰り返すというもので、

1:立位で一度伸展

2:座位で5回 反復屈曲

:立位で再度伸展チェック

というものでした。

いかがでしたか?

実際に試せる場面はありましたか?

ご自身で行った方も
いらっしゃるかと思います。

早速メルマガ読者の方より
ご質問をいただきました。

質問は、
前回あまり、ふれなかった
屈曲後に伸展可動域が大きくなる
理由を是非、知りたいとのことでした。

そこで今回は、
その理由について一緒に考えてみましょう。

 

◆伸展可動域が大きくなる理由の一つ

今回は、
「髄核の動き」に注目して
屈曲を繰り返したあと
伸展可動域が大きくなる
理由を考えてみましょう!

まずは、通常のケースから。

通常は、
脊柱を屈曲すると髄核は 後方 に移動する
とされています。

これは、濡れた石鹸両手ではさみ
一方を狭くし、もう一方を広くすると
石鹸は、手が開いた方に移動する、

という場面を想像していただくと
わかりやすいかと思います。

いかがでしょうか?
これは大丈夫ですか?

さて、

髄核は、解剖学的に何かに
覆われていましたね。

・・

・・

・・

そうです。

線維輪 です。

線維輪は、バームクーヘンのように
何層にも重なった線維の層から
できています。

◆線維輪の状態からみた二つのケース

ここで、
考えていただきたい、
二つのケースがあります。

ケース1:

線維輪に損傷がある場合

ケース2:

線維輪に損傷がない場合

です。

まずは、

ケース1 を考えていきましょう

・線維輪に損傷がある場合

腰椎を屈曲した時、

先ほどの石鹸の話から考えると
髄核は、素直に後方に移動するでしょう。

髄核が、線維輪が損傷し裂けている部分を
通過して後方に移動していくイメージです。
次に、

ケース2です。

・線維輪に損傷がない場合 

腰椎を屈曲した時、

初めは、後方に移動していきますが、
さらに後方に移動していくと、

・・

・・・

そこには、
屈曲することによって、
通常の体幹が直立した状態よりは、
ピンと張った椎間板後方の
線維輪が現れます。

そうすると、

そのピンと張った線維輪が
弓矢の弦のような役割をし
後方に移動してきた髄核を
前方に押し出す、、

ことが考えられます。

つまり、

屈曲しているのにも関わらず、
髄核が、前方に移動することが
考えられるというわけです。

こういうケースは、
椎間板ヘルニアを発症しにくそうですね。

◆実験による検証

実は、このことは、
標本を使った実験で確かめられています。

その実験によると
「後縦靭帯の後ろに出てきた椎間板は、
標本を前屈させたり、椎体を引き離し、
椎間板内に吸収されることも」
(グリーブの最新徒手医学 より)

あったようです。

この実験でも記されているように、
前屈させることでも、
ケースによって反応は異なって
くるようですね。

◆臨床で確認すること

以上のことを考慮すると
我々が臨床でやるべきことが
より明確になってきますね。

患者さん、利用者さんの
線維輪の状態を評価するのは、
通常は、不可能なので、

ある一方向の動きをした後

その逆方向の動きが
どのように変化しているのか?

を確認していくと
安全で、効果的なアプローチが
組み立てられそうですね。

これは、前回の内容と
同じことですが。。。

改めて。

◆体幹前面にも注目

前回、今回と
体幹後方の脊柱に注目して
体幹の可動域を改善するときの
着眼点をお伝えしていますが、

IAIRでは、

脊柱の可動性向上を
10秒ほどのアプローチで
獲得する方法もお伝えしています。

 

このアプローチは、私も
多くのケースに用いていますが、
毎回その効果に驚かされています!

気になる方は、是非、
こちらをチェック ↓↓↓↓

◆椎間板ヘルニアの遺伝の影響

最後に、
椎間板の変性と遺伝の関係についての研究を
ご紹介しておきます。

「男性の一卵性双生児115組を対象にMRIで
椎間板変性を促進させる危険因子を調査した結果、

椎間板変性は仕事やレジャーによる身体的負担、
車の運転、喫煙習慣といった物理的因子より、

遺伝的因子の影響を強く受けていることが判明」

(http://1.usa.gov/kWg7Iw より)

とのことです。

我々は、
物理的因子を患者さんに
伝えることもあると思いますが、
それは、あまり関係ないケースも
あるということですね。

◆まとめ

・椎間板内にある髄核は、
屈曲すると後方に移動する場合と
前方に移動する場合がある

・椎間板ヘルニアになりやすい人は、
遺伝の影響を受けている

そのようなケース程、

・脊柱を一方向に動かす時、
その反対方向の動きを
きちんと前・後で評価しましょう。

すべての人々の“ハッピー”のために。

国際統合リハビリテーション協会
認定アドバンスインストラクター

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

追伸1

当然、脊柱の屈曲・伸展角度に影響を及ぼす因子は、
他にもあります。

こちらで、解説し、ワークも行っていきます!

◆“難解な”腰椎の機能解剖学をシンプルに理解できる
腰椎機能解剖学ワークショップ

日時 2017年12月2日(土) 9時半から16時

場所 愛知県 刈谷市 産業振興センター 201

詳細 ⇒ https://iairjapan.jp/lumbarspine

受付は、こちらから ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSimcic

追伸2

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