睡眠不足とリハビリ

「夜、眠れない」睡眠不足の患者さんの脳内で起きている重要なこと

睡眠不足が人の体にどんな影響を出すか整理してみましょう。

あなたがリハビリを担当している患者さんで「夜に眠れなくて・・・」と睡眠不足を訴えている人はいませんか?

担当患者さんのカンファレンスをしていて、「昼夜逆転」傾向というフレーズが出てきたりしませんか?

特に認知症高齢者で多いでしょうか?

 

 

睡眠不足状態になると

睡眠不足は様々な症状とつながります。

例えば、、、

肥満

生活習慣病

肌荒れ

偏頭痛

 

直接の病気の原因となるというよりは、病気の引き金となる状態に陥ってしまう原因として睡眠不足はあげられます。

 

 

睡眠不足でのリハビリ

睡眠不足の状態に陥ると、リハビリを行う上でどんなことに困るか?

 

それを知るには「睡眠中に何が起きているか?」を知ることが大切です。

 

リハビリを進めていく上で、「学習」は重要な役割を担います。

・起き上がる、立ち上がるといった方法を学習する

・運動時のリスクを学習する

・病棟や居室での決まりを学習する

・痛みの出る動作、出ない動作について学習する

といった具合に。

 

 

その学習において「記憶」は注意を払わないといけない機能です。

「方法、リスク、決まりなど」を「覚えていない」としたらリハビリはうまく進みません。

 

仮に痛みが出ない動作方法を伝えたとしても、覚えていられなかったとしたら、痛みが出てしまうやり方を続けることになり、組織の回復は得られにくくなってしまいます。

 

だから、記憶については注意深くみておかないといけません。

 

 

睡眠で情報整理

患者さんも私たちも、日中に大量の情報を受け取ります。

その情報の全てを覚えていられるでしょうか?

無理ですよね。

覚えていられたらすごいことです。

いや、むしろそのような状態であると苦しい人生を迎えることになります。

 

 

人は適宜、情報の取捨選択をすることで脳内をクリアに保っているようです。

睡眠中に脳は情報の編集作業を行なっていると言われています。

日中の膨大な情報に対して、必要な情報は記憶に残し、重要でないと判断した記憶は片付ける。

パソコンで例えていうなら、よく使うファイルはデスクトップ上に残し、あまり使わないファイルは外付けHDDに保存する、という感じですね。

そして本当にいらないファイル、記憶に関しては削除するところも同じです。

 

 

つまり、シナプスのネットワークを遮断するというのです。(synaptic homeostasis hypothesis

仮にこの睡眠が妨害されたり、なんらかの理由で睡眠不足に陥ると、「望まない情報の強化」につながることになることがあります。

 

 

手順や感情の記憶が間違って書き換えられたり、記憶に残らないまま削除されたりというのが、睡眠不足の結果として起きてしまうのです。

 

 

また、睡眠は脳の老廃物を排出する働きを促すとも言われます。

 

眠れない→日中の活動低下

つまり、ご存知のように十分な睡眠は「日中の活動」にとって、とても大切です。

睡眠不足は日中の微小睡眠を誘発します。

目が覚めているのに数秒間意識がシャットダウンするようなことにもつながります。

これはリハビリを進めている途中では大変危険なことであるというのはわかっていただけると思います。

 

 

と、いいましても、睡眠不足の脳内への影響が完全に明らかになったかというと、まだこれからという段階なので今後も研究を見ていこうと思います。

関連記事:The sleep-deprived human brain How lack of sleep affects the brain

 

 

睡眠を質の良いものにしていくには、多くの方法があると言われます。

病院や施設ではよく睡眠導入剤が出てきますが・・・

 

 

良い睡眠へ導く

大切なのは自律神経の調節になります。

温度や食事や環境などからホルモン分泌を整えていく方法がおすすめです。

 

いびきと睡眠不足

私自身も術後の患者として入院中に経験がありますが、「同室者のいびきで眠れない」という場合にどうするか?

これは結構重要な問題であることをまず認識してもらいましょう。

 

いびきをかいている人も良質な睡眠は行えていません。

そのいびきを聞いている人も睡眠不足になってしまいます。

夜間の管理をすることで、日中の活動に結びつけることが可能です。

入院している場合は部屋移動を検討してもらう形になるでしょうか。。。

 

 

睡眠不足への対処法

一般的には、睡眠への導入には「温度、光、音」が関係すると言われます。

それぞれの刺激をその人にとって快適なレベルにすることで入眠を手伝うことが可能です。

 

 

自律神経の働きへの関与という意味では、やはり「運動」と「食事」が挙げられます。

あとは、リラックスした会話とか音楽も有効ですね。

 

 

リハビリとして行うのなら、頭蓋へのアプローチなどで自律神経バランスを整えるのも睡眠不足にへの対処法としていいと思います。

 

私は頭蓋へアプローチしている時に何度も「熟睡」されました。

ほとんどの場合、「睡眠不足を自覚」している人たちでした。

 

 

頭蓋へのアプローチでは、脳脊髄液の循環を促し、脳が眠っている時の状態に近づけます。

 

施行後「スッキリした」と言われることが多いのですが、この「スッキリした」は眠れた後の起床時と同じですね。

 

頭蓋へのアプローチを行なったことで

・患者さんの覚醒状態が改善した

・夜間の不穏がなくなった

という睡眠状態への効果を導いた療法士が、私以外にもたくさんいます。

 

 

睡眠不足は日中の活動性や判断力を低下させてしまいます。

さらに学習機能(記憶)の妨げになるとも言われているので、「眠れない」という言葉を患者さんから聞いたら要注意です。

 

 

頭蓋へのアプローチはリハビリの時間以外の体調管理を目指している人には、ぜひ習得してほしい技術です。

詳しくはこちら

*IAIR認定Bクラスコースが修了している人向けの講義です。

 

 

もちろん、療法士自身が睡眠不足だともっと問題ですね・・・

 

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