触診上達のためのポイント

リハビリ現場で働く人にとって、触診技術は大切であると耳にします。

IAIRが独自に行なった調査でも、触診技術は「身につけるべき技術」として高い優先度を示していました。

 

 

現場最前線では「触診技術」が重要

 

手技というのは

・疼痛に対して

・パフォーマンス向上に対して

・疲労回復に対して

様々あるでしょうけど、「触診技術」というのは、どんな現場で働く場合でも重要な手技だと考えます。

 

 

 

骨に触れてランドマークを確認する「触診」や、筋のボリュームに触れる「触診」は、リハビリ担当者が身につけるものとしては大前提の技術と言えます。

 

 

時には、硬さや熱感などの局部の「状態を知る」ための触診技術が必要になることでしょう。

表皮組織と皮下結合組織の間にアプローチするような時もあるかもしれません。

 

臨床の場面によっては、そういった超微細な技術が求められる瞬間があることは事実ですが、誰もがいきなりそのレベルにたどり着けるわけではありませんし、誰でもが要求されるわけでもありません。

 

 

触診の本質とは・・・

「触診に自身が持てません」

とか

「触診が苦手です」

と思っている人にお尋ねします。

 

触れることの本質とはなんでしょうか?

 

 

それは、どのようなレベルでの触診技術を要求されたとしても「触りながら相手を気遣う」というのを外さないということです。

 

 

臨床現場で評価や治療手技を行う時、どうしても「自分が触れているもの、触れようとしている組織、微妙な感覚」に意識を集中させてしまいます。

教わった「正しいやり方」で行えているかにフォーカスしてしまいます。

 

 

相手がどう感じているかを感じる

その瞬間、何かを忘れていませんでしょうか?

 

 

「触れられている相手」です。

自分が触れようとしている対象が微細なものになればなるほど、触れられている相手の感情が置き去りになりがちです。

 

 

相手は

「痛がっているだろうか?」

「怖がっているだろうか?」

「疑っているだろうか?」

「気持ち良いと思っているだろうか?」

 

そういう風に相手の感情を気遣うことを忘れてはいけないと考えます。

 

 

触れたことが「相手にとっての快刺激」になっていれば、相手は不必要に筋収縮する必要がなくなるので、自分が対象としている組織も触れやすくなるでしょう。

 

触れた結果「相手が不快に感じる刺激」になっていれば、相手の体は防御反応が働き本来行なわなくてもよかった筋収縮を行なってしまいます。

あなたが触りたい組織は、たちまちわかりにくくなります。

 

 

気遣いのポイント

いかがでしょう?

触る技術の本質とは相手への気遣いです。

触れることはコミュニケーションと言われる所以ですね。

 

「なんだ、気持ちの問題か」

と思った方は、きっと快刺激を与えることはできないでしょう。

 

 

その「気持ちの問題」以前に基礎的な学力、人間性が必要ですし、相手の気持ちはこちらの立ち居振る舞い、言葉遣いでも決まってきます。

 

  • 笑顔のない状態で挨拶していませんか?
  • 専門家として認知してもらえていますか?
  • 冷たい手で触れていませんか?
  • 体や衣服から不快な匂いは出ていませんか?

 

恋人にしたい人を喜ばせるデートをするつもりで、クライアントを迎えてください。

 

 

そして、何よりあなた自身が健康でいないといけません。

どこか体の調子が悪いと笑顔は出てきませんね。

セルフケアを忘れないようにしましょう。

 

 

これが触診技術の本質です。

気持ちの準備ができた方は、実際に触る方法について学んでみましょう。

こちらでは基礎の基礎からお伝えしています。

 

上肢、下肢の触れ方、ROM exのポイント、ADLへの結び付け方、など臨床で役立つテーマとなっております。

 

 

触らないリハビリ

「触れるリハビリは依存を生む」なんていう風に言っている人もいますが、それは依存させるように触るからだと思います。

触れたことが「慰安」にしかならないから、依存を生み、改善が得られないのです。

触らないリハビリがうまくいくのは、触るのが上手いセラピストだけですので、誤解しないで触診技術と手技を高めていきましょう。

 

 


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