相互理解

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

【本日のテーマは?】

今回も、IAIR国際事業部のツイッターから
ほぼ毎日発信している文献の中で
気になったものをピックアップしていきます。

本日のテーマは、
「患者さんのデマンド・ニード」です。

ニュース先日の第3回国際統合リハビリテーション学術大会にて
「臨床コミュニケーション術」
というテーマで、
ワークショップを開催いたしました。

ワークショップ後に、
「患者さんが何を求めているのか、
今までわかってなかった気がしました!」

「どうやったら伝わるのかな…
と、悩んでいましたが
患者さん視点で考えることが
そもそもどういうものか
考えられていなかったなぁって
感じました。」

と貴重なご感想をいただき、
改めて

「患者さんが求めるものって、
なんなんだろう?」

と考えてみました。

【患者さんが求めるもの??】

こんな論文発表がありました。
患者さんとヘルスケア従事者に
「医療に対して
どんなことを重要視しているか?」
と、アンケートを実施したところ、

患者さんが重視するもの:
・安全面の確保(手術による後遺症がない、など)
・移送とタイミング(薬の販売・搬送ルートなど)
・従事者との関係性(従事者の態度)
・自身の身体状態の改善の見込み
・自己負担する医療費

ヘルスケア従事者が重視するもの:
・死亡率(リンパ浮腫の10年以内の死亡率など)
・施設の構造(病床数など)

と、
経過・予後を気にするヘルスケア従事者と
いまの自身の身体の変化を気にする患者さん

と、意識を向ける時系列にズレがあることが
明らかとなった、という報告です。

また、自分が住んでいる国から
医療が高度に発展している国へ
治療目的で渡航する
「医療ツーリズム」を利用した1100万人に

実際に他国で医療を受けてみて
「どんなことを求めたのか?」
とインタビューをしてみたところ、
上位にランクインしたのは

スムーズな応対:約494万人

円滑なコミュニケーション:約382万人

丁寧な応対・接遇:約270万人

だったと発表されています。

つまり、
医療水準が高いことは
医療機関を選択した段階で
当たり前のことと思っており、

それ以上に
どれだけ患者さんの人間性を
尊重してくれているのか?
という点が
重要視されている、ということです。

 

【患者さんが知りたいことは?】

現在、世界中で
英語を第1言語として話す人は約3.9億人
英語を第2言語として話す人は約13.6億人
と言われています。

よく「言葉の壁」という言葉を聞きますが、
それは英語と日本語のように
一般用語と医療専門用語の間にも
大きな壁が存在します。

この壁を打ち壊すことができるのは
我々をはじめとした
医療従事者なのです。

最初に述べた報告に戻ると、
患者さんは
いまの自分の身体の変化を気にしている
訳ですので、
我々の知識や技術は、

今の患者さんの状態を

患者さんがわかるように

専門用語を
噛み砕いて説明できるように

用いられる必要がある

ということです。

そして、対象者を
「患者さん」から
「他部門の方々」「他職種の方々」
と言い換えれば、

そのまま医療・介護保険改訂に揺れる
今の我々にできる最善のことに
つながっていくのではないかと思います。

ぜひ、試してみてください!

 

*参考文献

(1)患者さんと医療従事者がそれぞれ重視するもの:
Mark Harrison et al.Do patients and health care providers have discordant preferences about which aspects of treatments matter most? Evidence from a systematic review of discrete choice experiments.BMJ Open.2017.7(5).

(2)最近の医療ツーリズムの経済動向:
Global Healthcare Resource.2016-2017 Global Buyers Survey Brief.2017.
http://medicaltourismassociation.com/userfiles/files/GLOBAL_BUYERS_REPORT_BRIEF.pdf

(3)英語ネイティブと非ネイティブの人口比:
Tsedal Neeley.Global Business Speaks English.Harvard Business Review 2012.May.
https://hbr.org/2012/05/global-business-speaks-english?referral=03758&cm_vc=rr_item_page.top_right

 

 

【追伸】

患者さんに貢献できる療法士になること、
国際的に活躍できる療法士であること。

この2つを結びつけるキーワードは、
「英会話」です。

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今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

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