患者さんに信頼されるセラピストになるための方法【First Step】

こんにちは。IAIR会長の森本義朗です。

 

臨床での悩みを聞くと、若手セラピストの多くが「患者さんに信頼されるセラピストになりたい」という願望を持っています。

 

素晴らしい願望だと思います。

 

では、どうしたら患者さんに信頼されるセラピストになれるのでしょうか。

 

◆患者さんに信頼されるセラピストになるためには?

答えは非常にシンプルでして、【話をきちんと聴く】ということです。

 

若手セラピストの多くは以下のようなものに重きを置く傾向があります。

・より難易度の高い手技の習得

・ADL向上のための自助具の作成

・より精度の高い評価方法

・明確な予後予測

 

他にもあるでしょう。

これらのすべて、非常に重要です。これに関してはむしろ全くもってその通りです。

常に研鑽していただきたい部分です。

 

しかし、我々の患者さんがそれらと同様に、あるいはそれよりも求めていると言ってもいいことがあります。

 

それが【話をきちんと聴く】ということです。

 

一見とても当たり前なことなのですが、意外と患者さんの話をスルーしているケースを散見します。

 

「聞く」と「聴く」は具体的には違っていて、表面での会話だけでは患者さんのお話を聞いているだけです。

 

「聴く」という字は、「耳+目」、そして「心」と書く。つまり、相手の話は、耳と目と心を使って「聴く」ことが大事だ

作者不明

 

「聞く」は生理学的現象であり、「聴く」は心理学的行為である。

ロラン・バルト(記号学者・思想家 1915~1980)

 

 

◆医療現場でも使える具体的方法

患者さんには、今まで生きてきた中での価値観や、ライフスタイルがあります。IAIRで重視しているNarrative Based Medicine(NBM)ですね。

 

それらから出る心の声が、環境などの影響でポロッと出ることがあります。

 

それを聞き逃すことなく、きちんと聞いて、

 

「〇〇さんはこの件に関して、このように思われていたのですね。」

 

と聞いた後に聞き返していくことが重要です。

 

これは患者さんのみならず、患者さんのご家族やリハビリテーション職種の同僚、また多職種でのIPW実践でも非常に役に立つメソッド、と言えます。

 

方法は、心理学的にも距離、姿勢、態度などでオススメされているものを参考にされるといいかと思います。

例えば、45度の角度から、目線を合わせて、うなずき、適度に合いの手を入れる、などでしょうか。

 

私たちは病院や施設のユニフォームを着た瞬間、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としての鎧を着用してしまいます。

 

それでついつい自分の職務を優先してしまうことがあります。

 

患者さんが本当に求めていることはなんなのか。

 

これを逃さないために、【話をきちんと聴く】ということをもう一度、徹底して意識してほしいと思います。

 

あなたがきちんと聴けば聴くほど、患者さんは心からあなたを信頼してくれるようになるでしょう。

 

一般社団法人国際統合リハビリテーション協会

会長 森本 義朗

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